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理由で解く 作業療法士

QO60P013 作業療法評価学

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午後 問13
問題
48歳の男性。右利き。脳梗塞で左片麻痺。この患者のSOAPによる作業療法記録を図に示す。記入箇所で適切でないのはどれか。
図
選択肢
1
2
3
4
5
解答
正解5(5 別 冊 No. 6)
解説

SOAPはS=主観的情報、O=客観的情報、A=両者を統合した解釈・判断、P=これから行う計画。各記載がどの欄の性質かを見極める。

記録にはS欄に本人の「左手の感覚が戻ってきている」という訴えと①家族の希望、O欄に血圧・Brunnstrom法ステージ・②FIMの得点、A欄に立位バランスの解釈と③左手の把持機能の向上、④トイレ動作の予後予測、P欄に⑤短期目標の設定と具体的な訓練内容が書かれている。①は家族から聴取した主観的情報であり、本人の訴えと同じくS欄でよい。②のFIM得点は測定して得た客観的データなのでO欄が正しい。③と④はSとOを踏まえたセラピストの解釈・予後予測であり、A欄の性質に合致する。これに対し⑤の「短期目標を『ズボンと下着の着脱を含むトイレ動作が自立できる』に設定」は、評価から到達可能な水準を判断した内容であり、A欄に書くべき事項である。P欄には同じ欄に並ぶ「立位で動的バランス訓練、ズボン等の着脱訓練、洗体動作訓練」のように、実際に行う治療・訓練の計画を書く。したがって記入箇所として適切でないのは⑤である。

✗ 1. 正しい
家族の希望をS欄に記載。患者や家族から聴取した主観的情報であり、記入箇所として適切
✗ 2. 正しい
FIMの得点をO欄に記載。測定して得た客観的データであり、記入箇所として適切
✗ 3. 正しい
把持機能が向上したという判断をA欄に記載。SとOを踏まえた解釈であり、記入箇所として適切
✗ 4. 正しい
トイレ動作の予後予測をA欄に記載。評価に基づく見通しの記述であり、記入箇所として適切
✓ 5. 誤り
短期目標の設定は評価に基づく判断でA欄の内容。P欄は実施する訓練計画を書く欄で、記入箇所が適切でない
ポイント
  • S=主観的情報(患者の訴え)
  • O=客観的情報(検査・観察所見)
  • A=評価・解釈、P=計画
  • 情報の性質と記載区分の一致を確認する
比較表
SOAPの各区分と記載内容
区分記載する情報
S(Subjective)患者・家族の訴え、主観的な自覚症状
O(Objective)ROM・MMT・観察所見など客観的データ
A(Assessment)SとOを統合した問題点の評価・解釈
P(Plan)治療方針・目標・具体的プログラム
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