学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO60P011
理由で解く 作業療法士
近位筋優位の筋力低下で肩・肘の抗重力挙上ができない状態には、前腕を支持して重力を除去するBFO(平衡式前腕装具)が適応。
多発性筋炎は体幹に近い近位筋が優位に侵される炎症性筋疾患で、増悪期には肩・肘の抗重力運動が困難になる。本例は「把持は可能だが口まで運べない」ため、手指の巧緻性ではなく上肢近位筋の挙上障害が問題である。BFO(balanced forearm orthosis、MASとも呼ぶ)は前腕を支持面に乗せ重力を打ち消してわずかな筋力でも上肢を動かせるようにする装具で、近位筋力低下による摂食動作を代償できる。増悪期の炎症筋に高負荷筋力増強を行うとCK上昇・筋損傷を招くため禁忌に近く、また嚥下は保たれ利き手把持も可能なので利き手交換や柄の形状変更は的外れである。
| 障害の部位 | 適切な対応 |
|---|---|
| 近位筋(肩・肘)の挙上不能 | BFO・MAS(重力除去) |
| 手指の把持力低下 | 太柄・ユニバーサルカフ |
| 利き手の麻痺・欠損 | 利き手交換訓練 |
| 前腕回内外制限 | 曲がりスプーン・角度調整 |
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