学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO60P006
理由で解く 作業療法士

Brunnstrom上肢Ⅲ・手指Ⅲ。機能回復を狙うなら、いまできることより少し先=ステージⅣの動作を安全に引き出せる課題を選ぶ。
Brunnstrom法ステージⅢは共同運動が随意的に出現して痙縮が最も強くなる時期で、分離運動や随意的な手指伸展、巧緻動作はまだ困難である。上肢ステージⅣの指標は「手を腰の後ろに回す」「肘伸展位で上肢を前方水平挙上」「肘90度屈曲位での前腕回内・回外」、手指Ⅳは半随意的な手指伸展・横つまみである。輪を背中で持ち替える課題はまさに手を腰の後ろに回す動作で、座位で安全に、次段階であるⅣの動きを引き出せるため、機能回復を目的とした訓練として最も適切である。ペグ差しはペグを把持して穴に入れるのに協調性のある分離運動が必要で、手指Ⅲには難易度が高すぎる。立位での輪投げは、輪を握る・腕を挙げる・狙って離すという肘伸展と手指伸展を同時に求めるため、上肢Ⅲでは行えない。両手でボールを受ける課題も、空間を移動し続けるボールに合わせた協調性のある分離運動を要し難しい。肘伸展位での窓拭きは肘を伸ばしたまま肩を90度以上挙上する動作で、上肢ステージⅤ以上が対象である。下肢Ⅴなので立位自体は可能だが、選ぶべきは上肢の段階に見合った課題である。
| ステージ | 特徴と訓練 |
|---|---|
| Ⅰ〜Ⅱ | 弛緩〜連合反応。共同運動誘発 |
| Ⅲ | 共同運動が随意化・痙縮最強。分離への準備 |
| Ⅳ〜Ⅴ | 共同運動から分離が進む。分離運動課題 |
| Ⅵ | ほぼ正常。巧緻・協調課題 |
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