学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO60P007
理由で解く 作業療法士

全幅70cm・全長120cmの車椅子がその場で回るには対角線約139cm分の空間が要る。ポーチ幅140cmはこれを満たすので適切である。
第6頸髄節まで機能残存の頸髄損傷では手指の把握はできないが手関節背屈が使え、移動は車椅子で行うため、住宅改修は車椅子の通行・方向転換・移乗のしやすさを軸に判断する。車椅子がその場で向きを変えるには、少なくとも本体の対角線の長さぶんの空間が必要で、本例では√(70²+120²)≒139cmとなる。ポーチ幅を140cmとすればこれを上回るため方向転換ができ、この改修は正しい。屋外スロープの勾配は1/12以下(屋外では1/15程度が望ましい)が目安であり、1/6は自走でも介助でも急峻すぎて危険である。車椅子が通る開口部は駆動輪に手を添える分を見込んで本体幅+15cm以上、おおむね有効幅85〜90cmを確保したいので、全幅70cmの車椅子に対する80cmでは余裕がない。車椅子と歩行者がすれ違う廊下幅は135cm以上が目安とされ、120cmでは不足する。浴槽の縁は車椅子座面と同じ40cm前後にそろえると移乗しやすく、床面から80cmでは高すぎて乗り移れない。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 回転スペース | 直径約150cm前後 |
| スロープ勾配 | 1/12〜1/15以下 |
| 有効通路幅 | 90cm以上(すれ違いは135cm以上) |
| 浴槽縁の高さ | 座面と同程度(約40〜45cm) |
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