学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO60P008
理由で解く 作業療法士

痙直型両麻痺では、下肢の内転・内旋と尖足を助長せず、足底を接地して左右対称に荷重できる姿勢を選ぶ。
図は同じボール遊びを5通りの姿勢で行わせた場面で、1は腹臥位で台の上のボールへ手を伸ばす姿勢、2は両下肢を左右に折り込んだ割座(W字座り)、3は箱の前での膝立ち、4は足が床に届かない椅子座位、5は両足底を床につけた深いしゃがみ込み位である。痙直型両麻痺の8歳児では股関節の内転・内旋と足関節の底屈(尖足)が強まりやすく、これを助長する姿勢は避けなければならない。5のしゃがみ込み位は両足底が接地して支持基底面が広く、股関節が屈曲・外転・外旋、足関節が背屈位となって痙直パターンと反対方向に働き、しかも両手が自由でボールを操作できる。2の割座は股関節を内旋・内転位に固定して変形や脱臼の危険を高めるため、最も避けたい座り方である。1は頭頸部と体幹を反らせて全身の伸展を強め、3は足底が接地せず膝立ちの保持自体が不安定、4は足底非接地で骨盤が後傾し仙骨座りになりやすい。したがって適切な姿勢設定は5である。
| 部位 | 整える方向 |
|---|---|
| 下肢 | 股・膝屈曲、軽度外転で内転抑制 |
| 骨盤 | 起こして後傾を防ぐ |
| 体幹 | 対称・正中位で安定 |
| 上肢 | 土台安定後に分離操作を促す |
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