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理由で解く 作業療法士

QO60A045 作業療法治療学

出典:第60回作業療法士国家試験(2025)午前 問45
問題
境界性パーソナリティ障害の患者に対する作業療法士の対応で適切なのはどれか。
選択肢
1 作業による衝動の発散を行う。
2 作業療法の頻度は希望により変更する。
3 治療関係で生じる陽性転移を利用する。
4 人の入れ替わりが多い集団を利用する。
5 作業療法士への依存を通して関係を築く。
解答
正解1(作業による衝動の発散を行う。)
解説

衝動性・自傷への対処として、作業活動を通じた衝動の発散・昇華は適切。枠組み(頻度・距離)は一定に保つ。

境界性パーソナリティ障害では、感情の不安定さ・衝動性・自傷・見捨てられ不安・理想化とこき下ろしの二極化が特徴で、治療関係が揺れやすい。作業療法では、衝動や攻撃的エネルギーを作業活動へと発散・昇華させることが有効な対応となる。一方、頻度を希望で変える・依存を深める・過度に陽性転移に乗る対応は治療枠組みを不安定にし操作性を助長するため不適切で、治療構造(頻度・時間・距離)は一定に保つことが原則である。

✓ 1. 正しい
作業による衝動の発散を行う。
衝動性や攻撃性を作業活動で発散・昇華させるのは適切な対応
✗ 2. 誤り
作業療法の頻度は希望により変更する。
枠組みが不安定になり操作性を助長するため不適切
✗ 3. 誤り
治療関係で生じる陽性転移を利用する。
転移は激しく反転しやすく、依存や境界侵犯を招くため利用は不適切
✗ 4. 誤り
人の入れ替わりが多い集団を利用する。
見捨てられ不安を刺激し不安定化させるため不適切
✗ 5. 誤り
作業療法士への依存を通して関係を築く。
依存を深めると分離時の破綻を招くため不適切
ポイント
  • 衝動を作業へ発散・昇華させる
  • 治療枠組み(頻度・距離)は一定に保つ
  • 過度の陽性転移・依存は避ける
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