学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO60A002
理由で解く 作業療法士

僧帽筋は副神経(脳神経XI)支配のため、頸髄損傷でも肩をすくめる(肩甲挙上)動作は保たれる。
別冊のMRIは頸椎正中矢状断のT2強調像で、中〜上位頸椎レベルに椎間板ヘルニアによる脊髄の前方からの圧迫と、その部の髄内信号変化(頸髄損傷)を示している。本例はAIS Bで、損傷高位以下は運動が完全麻痺し感覚が一部残存する不全損傷である。肩をすくめる動作を担う僧帽筋は副神経(脳神経XI)に支配されるため、頸髄が損傷しても機能が保たれ肩甲挙上が可能である(選択肢2が正)。横隔膜(C3-5)と頸部の皮膚感覚(C2-4)は損傷高位より頭側で温存されるため、横隔膜麻痺や頸部の感覚障害はみられない。一方、手指の把握(C7-T1)や肩関節での挙上(三角筋C5-6)は損傷高位より尾側で運動麻痺となるため、スプーンでの食事や棚の物をとる動作はできない。
| AIS | 内容 |
|---|---|
| A | 完全麻痺(S4-5に運動・感覚なし) |
| B | 運動完全・感覚不全(S4-5に感覚残存) |
| C | 運動不全(主要筋の半数以上がMMT3未満) |
| D | 運動不全(主要筋の半数以上がMMT3以上) |
| E | 正常 |
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