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理由で解く 作業療法士

QO59P069 生理学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午後 問69
問題
骨格筋の筋張力で正しいのはどれか。
選択肢
1 全張力と静止張力の和が活動張力となる。
2 活動張力は筋長が長くなるほど大きくなる。
3 求心性運動では速度が速いほど最大筋張力が大きい。
4 筋張力が一定の場合、短縮速度は負荷が小さいほど速い。
5 求心性運動は遠心性運動より大きな筋張力を発揮することができる。
解答
正解4(筋張力が一定の場合、短縮速度は負荷が小さいほど速い。)
解説

力−速度関係より、求心性(短縮性)収縮では負荷(張力)が小さいほど短縮速度は速くなる。負荷が大きいほど短縮は遅くなる。

骨格筋の張力には、収縮に伴い能動的に生じる活動張力と、筋が引き伸ばされて受動的に生じる静止(受動)張力があり、両者の和が全張力である(活動張力=全張力−静止張力)。長さ−張力関係では活動張力は至適筋長で最大となり、それより長くても短くても低下するため「長いほど大きい」は誤り。力−速度関係(Hillの関係)では、求心性収縮で負荷が小さいほど短縮速度は速く、負荷が大きいほど遅くなる(選択肢4が正しい)。逆に速度が速いほど発揮できる最大張力は小さくなる。また同一速度域で比較すると遠心性(伸張性)収縮の方が求心性収縮より大きな張力を発揮できる。

✗ 1. 誤り
全張力と静止張力の和が活動張力となる。
正しくは全張力=活動張力+静止張力。すなわち活動張力=全張力−静止張力で、和ではない
✗ 2. 誤り
活動張力は筋長が長くなるほど大きくなる。
活動張力は至適筋長で最大となり、それより長くても短くても減少する(長さ−張力関係)
✗ 3. 誤り
求心性運動では速度が速いほど最大筋張力が大きい。
求心性では短縮速度が速いほど発揮できる最大張力は小さくなる。逆である
✓ 4. 正しい
筋張力が一定の場合、短縮速度は負荷が小さいほど速い。
筋張力が一定の場合、短縮速度は負荷が小さいほど速い:力−速度関係より負荷(張力)が小さいほど短縮速度は速い
✗ 5. 誤り
求心性運動は遠心性運動より大きな筋張力を発揮することができる。
求心性運動は遠心性運動より大きな筋張力を発揮することができる:同一速度では遠心性収縮の方が大きな張力を発揮できる。逆である
ポイント
  • 全張力=活動張力+静止張力
  • 活動張力は至適筋長で最大(長さ−張力関係)
  • 力−速度関係:負荷小→短縮速度速い
  • 遠心性収縮>求心性収縮の発揮張力
比較表
筋収縮様式と発揮張力
収縮様式特徴発揮張力
遠心性(伸張性)負荷に抗し伸長最大(最も大)
等尺性長さ一定中間
求心性(短縮性)負荷小ほど速く短縮速度大で低下
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