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理由で解く 作業療法士

QO59P031 作業療法治療学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午後 問31
問題
上腕能動義手の適合判定で、肘離断患者の場合に実施しない検査はどれか。
選択肢
1 回旋力に対する安定性
2 ソケットの適合チェック
3 引っ張り荷重に対する安定性
4 ケーブルシステムの効率チェック
5 肘の最大屈曲に要する肩関節の屈曲角度
解答
正解1(回旋力に対する安定性)
解説

肘離断では上腕骨顆部が残存し、その骨形状でソケットの回旋防止と懸垂が得られるため、回旋力に対する安定性検査は不要となる。

能動義手の適合判定では、ソケット適合・懸垂(引っ張り荷重)の安定性・ケーブルシステムの効率・肘最大屈曲に要する肩屈曲角度などを確認する。上腕切断では断端が円柱状で回旋しやすいため回旋力に対する安定性の確認が必要だが、肘離断では上腕骨内外側顆が保存され、顆部の張り出しがソケットの回旋を機械的に防ぎ懸垂も担う。したがって顆部把持型ソケットとなる肘離断では回旋安定性の検査を省略できる。他の検査は切断レベルにかかわらず能動義手の機能確認に共通して必要である。

✓ 1. 誤り
回旋力に対する安定性
肘離断は上腕骨顆部の骨形状で回旋が防止されるため確認不要(正=実施しない)
✗ 2. 正しい
ソケットの適合チェック
断端とソケットの適合は切断レベルを問わず必須(誤=実施する)
✗ 3. 正しい
引っ張り荷重に対する安定性
懸垂能力の確認であり肘離断でも必要(誤=実施する)
✗ 4. 正しい
ケーブルシステムの効率チェック
能動義手の力源効率確認で必須(誤=実施する)
✗ 5. 正しい
肘の最大屈曲に要する肩関節の屈曲角度
肘継手を最大屈曲するのに必要な肩屈曲量を確認、能動義手適合の要点(誤=実施する)
ポイント
  • 肘離断=上腕骨顆部で回旋防止・懸垂が得られる
  • 顆部把持型ソケットのため回旋安定性検査は不要
  • ソケット適合・懸垂・ケーブル効率・肘屈曲に要する肩屈曲角度は共通で必要
比較表
能動義手適合判定の主な検査項目と肘離断での要否
検査項目肘離断での要否
ソケット適合必要
引っ張り荷重(懸垂)の安定性必要
ケーブル効率必要
肘最大屈曲に要する肩屈曲角度必要
回旋力に対する安定性不要(顆部で防止)
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