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理由で解く 作業療法士

QO59P015 作業療法治療学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午後 問15
問題
11歳の男児。知的障害。ゲームソフトを買ってもらえなかったことをきっかけに、母親への暴力が激しくなり精神科に入院した。入院1週後、興奮は徐々に落ち着いてきたため、作業療法が導入された。この患児に対して行う作業療法で適切でないのはどれか。
選択肢
1 暦年齢相応の作業を用いる。
2 障害の特性を家族に説明する。
3 患児が興味を示す作業から導入する。
4 指示をする際には称賛し動機付けを高める。
5 親子の自然な情緒的交流ができるように支援する。
解答
正解1(暦年齢相応の作業を用いる。)
解説

知的障害児の作業療法は暦年齢ではなく発達年齢(精神年齢)に合わせて課題を設定する。暦年齢相応の作業は難度が高すぎ失敗と混乱を招く。

知的障害では認知・言語・適応能力の発達が実年齢より遅れているため、課題は暦年齢ではなく発達水準に合わせて設定するのが原則である。11歳でも発達年齢相応の、達成可能で興味の持てる作業から導入し、成功体験と称賛で動機づけを高める。家族への障害特性の説明や親子の情緒的交流支援も重要である。したがって「暦年齢相応の作業を用いる」が適切でない。

✓ 1. 誤り
暦年齢相応の作業を用いる。
発達水準を超え失敗・混乱を招く。発達年齢に合わせるべき(正=適切でない)
✗ 2. 正しい
障害の特性を家族に説明する。
対応や関わり方の共有に有用(誤=適切)
✗ 3. 正しい
患児が興味を示す作業から導入する。
意欲と参加を引き出す妥当な導入(誤=適切)
✗ 4. 正しい
指示をする際には称賛し動機付けを高める。
成功体験と正の強化で行動を促す(誤=適切)
✗ 5. 正しい
親子の自然な情緒的交流ができるように支援する。
関係調整と再発予防に有用(誤=適切)
ポイント
  • 知的障害児は発達年齢(精神年齢)に合わせて課題設定
  • 興味・成功体験・称賛で動機づけ
  • 家族への特性説明と親子交流支援も重要
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