学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO59P010
理由で解く 作業療法士

CTが示す高度間質性肺炎+重症呼吸不全(HOT・mMRC4)では、動作を細かく区切り休憩を挟むペーシング(エネルギー温存)が労作時低酸素予防のため最優先される。
別冊の胸部CT(肺野条件横断像)は、両肺胸膜直下優位の網状影・蜂巣肺様変化・牽引性気管支拡張を示し、左肺でより高度な間質性肺炎(肺線維症・UIPパターン)を裏づける。含気の保たれた肺野が乏しく容量減少を伴う高度の拘束性病変であり、在宅酸素療法中・mMRC Grade4・労作時酸素5L/分という臨床像とも一致する。このような重症呼吸不全では、労作時に急激な低酸素血症と呼吸困難をきたすため、日常生活指導で最優先されるのは動作を短時間で区切り休息を挟むペーシング(エネルギー温存)である(選択肢5)。素早い更衣(2)や起立後すぐの移動(4)は酸素消費を急増させ危険であり、呼吸困難時の深呼吸(3)は換気効率を下げる。口すぼめ呼吸(1)は本来COPDなど閉塞性障害向けの手技で、本例の間質性(拘束性)病態ではこの局面での最優先とはならない。
| 原則 | 具体策 |
|---|---|
| ペーシング | 動作を区切りこまめに休憩 |
| エネルギー保存 | 作業の簡素化・座って行う |
| 呼吸法 | 口すぼめ呼吸・呼気を意識 |
| 避けること | 息こらえ・急な連続動作 |
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