学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO59P009
理由で解く 作業療法士

後方アプローチの人工骨頭置換術後は、股関節の過屈曲+内転+内旋が脱臼肢位になる。屈曲100度の本例が最も深い屈曲を強いられる場面はどこかを図の寸法から探す。
後方アプローチによる人工骨頭置換術後の脱臼危険肢位は股関節の過屈曲・内転・内旋であり、深いしゃがみ込みや低い座面への着座で生じやすい。本例は右股関節屈曲100度、伸展0度で、屋内外とも杖歩行は自立している。図の浴槽は深さ600mmあり、浴槽底に直接座れば股関節屈曲は100度をはるかに超え、立ち上がりの重心移動も大きい。浴槽内いすを置けば座面が上がり、過屈曲を避けたまま出入りと立ち座りができるため、退院時に向けた環境調整として最も適切である。便座は380mmと標準的な高さで、屈曲100度あれば補高しなくても脱臼肢位になりにくい。屋内階段には既に手すりがあり、階段昇降に問題があるという記載もないため壁側への追加は優先度が低い。玄関の上がりかまちは200mmで縦手すりも設置済みであり、踏み台はかえって段数を増やしてしまう。屋外階段の手すりの平坦部分は歩き始めの安定確保に寄与する部分で、取り除く理由がない。
| アプローチ | 脱臼肢位 | 避ける動作 |
|---|---|---|
| 後方 | 屈曲+内転+内旋 | 低い座面・しゃがみ込み・脚を組む |
| 前方 | 伸展+外旋 | 後方への反り・大きな外旋 |
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