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理由で解く 作業療法士

QO59P008 作業療法治療学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午後 問8
問題
80歳の男性。糖尿病で治療中。意識混濁と呂律緩慢のため救急搬入された。初診時の心電図(図A)と頭部MRI拡散強調像(図B)を図に示す。この疾患の再発予防に使用される最も適した薬剤はどれか。
図
選択肢
1 硝酸薬
2 β遮断薬
3 抗凝固薬
4 ステロイド薬
5 抗てんかん薬
解答
正解3(抗凝固薬)
解説

心電図の心房細動+拡散強調像の脳梗塞像=心原性脳塞栓症。再発予防は抗凝固薬(ワルファリン・DOAC)が第一選択。

心電図(別冊2A)でP波の消失とR-R間隔の不整=心房細動を認め、頭部MRI拡散強調像(別冊2B)で急性期脳梗塞の高信号を示す所見から、心房細動により左心房内で形成された血栓が脳血管を閉塞した心原性脳塞栓症と診断できる。心房細動に伴う脳塞栓症の再発予防には抗凝固療法(ワルファリンまたは直接経口抗凝固薬=DOAC)が第一選択であり、抗血小板薬ではなく抗凝固薬を用いる点が要点。硝酸薬(狭心症)、β遮断薬(レート調整・降圧に用いるが塞栓予防効果はない)、ステロイド薬、抗てんかん薬はいずれも心原性脳塞栓症の再発予防薬ではない。したがって抗凝固薬が最も適する。

✗ 1. 誤り
硝酸薬
狭心症の治療薬で塞栓再発予防効果はない
✗ 2. 誤り
β遮断薬
心拍数調整・降圧に用いるが血栓予防にはならない
✓ 3. 正しい
抗凝固薬
心房細動による心原性脳塞栓症の再発予防の第一選択
✗ 4. 誤り
ステロイド薬
抗炎症薬で本病態の再発予防に用いない
✗ 5. 誤り
抗てんかん薬
痙攣に用いるが塞栓予防効果はない
ポイント
  • 心房細動+脳梗塞=心原性脳塞栓症
  • 再発予防は抗凝固薬(ワルファリン・DOAC)
  • アテローム血栓性は抗血小板薬、心原性は抗凝固薬
  • 拡散強調像は急性期梗塞を高信号で描出
比較表
脳梗塞病型と再発予防薬
病型機序再発予防薬
心原性脳塞栓症心房細動などの心内血栓抗凝固薬
アテローム血栓性動脈硬化性狭窄抗血小板薬
ラクナ梗塞穿通枝の細動脈硬化抗血小板薬
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