学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO59P002
理由で解く 作業療法士
フレンケル体操は視覚代償を用いた協調運動訓練で、脊髄性・小脳性の運動失調(深部感覚障害)に用いる。Parkinson病の固縮・すくみ足には適応がない。
本例はHoehn & YahrステージIの軽症Parkinson病で、固縮・すり足(すくみ足)・巧緻動作の緩慢さが中心症状である。Parkinson病のリハでは、固縮・無動に対するストレッチ・大きな動作を意識した運動(LSVT BIG等)、リズム刺激(音楽・かけ声)や視覚的手がかりを利用した歩行、バランス訓練が有用である。散歩は全身持久性・歩行維持に、太極拳は重心移動とバランス改善のエビデンスがあり適応。手内筋の伸張は固縮による巧緻性低下・書字困難に、床の物品整理は前傾・重心移動を伴う実用的活動として妥当。一方フレンケル体操は、視覚で運動を制御・代償させて協調性を再学習させる訓練であり、深部感覚障害による運動失調(脊髄癆・多発ニューロパチー・小脳性失調)が適応で、失調のないParkinson病には合致しない。したがって適切でないのはフレンケル体操である。
| 病態 | 特徴 | 代表的訓練 |
|---|---|---|
| 運動失調(深部感覚性) | 測定障害・協調障害 | フレンケル体操(視覚代償) |
| Parkinson病 | 固縮・無動・すくみ足 | リズム歩行・大きな動作・太極拳・ストレッチ |
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