学習トップ理由で解く 作業療法士第11章 ▸ 実地 / QO59A007

理由で解く 作業療法士

QO59A007 作業療法評価学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午前 問7
問題
23歳の男性。プールの飛び込みで頭部を強打し、頸髄損傷(完全麻痺)と診断された。肘関節屈曲は可能で手関節背屈は強い。円回内筋機能は認め、橈側手根屈筋と上腕三頭筋の機能は認めない。手指完全伸展は不可能。Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類で最上位の機能残存レベルはどれか。
選択肢
1 C6A
2 C6BI
3 C6BII
4 C6BIII
5 C7A
解答
正解3(C6BII)
解説

強い手関節背屈(橈側手根伸筋機能)+円回内筋あり・上腕三頭筋なし=C6BII。手指伸展不可でC7には至らない。

Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類は残存筋によりレベルを判定する。肘屈曲可能で手関節背屈が『強い』ことは長・短橈側手根伸筋が十分機能する第II群(C6B)を意味し、背屈が弱いC6Aではない。C6Bはさらに、手関節背屈のみのC6BI、円回内筋・橈側手根屈筋が加わり回内・手関節掌屈が可能なC6BII、上腕三頭筋が加わり肘伸展が可能なC6BIIIに分けられる。本例は円回内筋機能を認めるがゆえC6BI以上、上腕三頭筋機能を認めないためC6BIIIには至らず、手指完全伸展も不可でC7ではない。したがって最上位の機能残存レベルはC6BIIとなる。

✗ 1. 誤り
C6A
腕橈骨筋主体で手関節背屈が弱い群。本例は背屈が強く該当しない
✗ 2. 誤り
C6BI
強い手関節背屈のみで円回内筋を欠く群。本例は円回内筋機能を認めるため上位に該当
✓ 3. 正しい
C6BII
強い手関節背屈に円回内筋(+橈側手根屈筋)が加わり回内が可能、上腕三頭筋はなし。本例に合致
✗ 4. 誤り
C6BIII
上腕三頭筋が機能し肘伸展が可能な群。本例は三頭筋機能がなく該当しない
✗ 5. 誤り
C7A
総指伸筋が働き手指伸展が可能となる群。本例は手指完全伸展不可で該当しない
本問は第59回作業療法士国家試験(2024)午前 問7の実際の出題ですが、厚生労働省により「設問が不適切で正解が得られないため」として採点除外とされた問題です。公式の原文は「円回内筋機能は認め、橈側手根伸筋と上腕三頭筋の機能は認めない。」となっていますが、橈側手根伸筋が働かなければ直前の「手関節背屈は強い」が成り立たず、設問内で矛盾していることが除外の理由と考えられます。そこで演習として成立させるため、当方でこの一語を訂正し、「円回内筋機能は認め、橈側手根屈筋と上腕三頭筋の機能は認めない。」としました(当アプリの従来の設問文では公式原文の「橈側手根伸筋と」の部分がまるごと抜け落ちていたため、あわせて補っています)。橈側手根屈筋は上腕三頭筋とともにC6BIIIの指標ですので、この訂正により矛盾が解消し、正答はC6BII(選択肢3)に定まります。選択肢は一切変更していません。
ポイント
  • C6B=強い手関節背屈(橈側手根伸筋)
  • C6BII=円回内筋あり・三頭筋なし
  • C7=手指伸展が可能
比較表
Zancolli分類(C6〜C7)の要点
レベル特徴的な残存機能
C6A腕橈骨筋主体・手関節背屈弱い
C6BI強い手関節背屈のみ
C6BII円回内筋・橈側手根屈筋(回内可)
C6BIII上腕三頭筋(肘伸展可)
C7A総指伸筋(手指伸展可)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手