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理由で解く 作業療法士

QO59A004 作業療法評価学

出典:第59回作業療法士国家試験(2024)午前 問4
問題
1歳1か月の女児。遠城寺式乳幼児分析的発達検査の結果を図に示す。考えられる運動発達年齢はどれか。
図
選択肢
1 4〜5か月
2 5〜6か月
3 6〜7か月
4 7〜8か月
5 8〜9か月
解答
正解2(5〜6か月)
解説

遠城寺式の発達年齢は「連続して○がつく最上位課題の月齢」を基本とし、上位に飛び越しの○がある場合は『できる課題とできない課題を入れ替えて相殺補正』した後の最上位課題で判定する。本問は4-5か月まで連続○+7-8か月に飛び越し○1つ→相殺で1段上がり5〜6か月。散在する単独の○(7-8か月)をそのまま発達年齢と読まないことが鍵。

別冊No.3の遠城寺式記録用紙で、この児について印がついているのは最左列の「移動運動」領域である。下(低月齢)から順に、あおむけで左右に首を向ける(0-1か月)○、腹ばいで頭をあげる(1-2か月)○、あおむけで頭を保つ(2-3か月)○、首がすわる(3-4か月)○、横向きで寝がえり(4-5か月)○、寝がえりをする(5-6か月)×、腹ばいで体をまわす(6-7か月)×、ひとりで座って遊ぶ(7-8か月)○、ものにつかまって立っている(8-9か月)×、以上×。遠城寺式では、下位から連続して○がつく最上位課題を発達年齢とするが、その上に「飛び越し(とびとびの○)」がある場合は、できる課題とできない課題を入れ替えて相殺補正するのが規約である。本問では4-5か月まで連続○のあと5-6・6-7か月が×、7-8か月に飛び越しの○が1つある。この飛び越しの○1つを最下位の×(5-6か月)と相殺すると、補正後の連続○の最上位は5-6か月課題(寝がえりをする)となる。したがって運動発達年齢は5〜6か月で、正答は選択肢2。選択肢1(4-5か月)は補正を行わず単純に連続○の最上位を読んだ場合の値、選択肢4(7-8か月)は相殺で打ち消される単独の○をそのまま採用した場合の値で、いずれも遠城寺式の判定手順を正しく適用していない誤りである。

✗ 1. 誤り
4〜5か月
4〜5か月(横向きで寝がえりが連続○の最上位):0-1〜4-5か月の課題まで連続して○がつく最上位課題「横向きに寝かせると寝がえりをする(4-5か月)」の月齢。単純に『連続○の最上位』だけを読むとここになるが、遠城寺式では上位に飛び越しの○(7-8か月)がある場合その分を相殺補正するため発達年齢は1段上がる。補正を無視した引っかけの誤り。
✓ 2. 正しい
5〜6か月
5〜6か月(飛び越し補正後の到達水準):移動運動列は0-1〜4-5か月まで連続○、5-6か月「寝がえりをする」と6-7か月「腹ばいで体をまわす」が×、7-8か月「ひとりで座って遊ぶ」に飛び越しの○が1つ。遠城寺式の規約では飛び越しの○を最下位の×(5-6か月)と入れ替え相殺すると、補正後の連続○の最上位が5-6か月課題となり、運動発達年齢=5〜6か月。公式正答と一致。
✗ 3. 誤り
6〜7か月
6〜7か月(腹ばいで体をまわす):6-7か月課題「腹ばいで体をまわす」は×で未達。飛び越しの○(7-8か月)を相殺しても到達しない。
✗ 4. 誤り
7〜8か月
7〜8か月(ひとりで座って遊ぶ):7-8か月課題「ひとりで座って遊ぶ」は確かに○だが、下位の×(5-6・6-7か月)を飛び越した単独の○であり、相殺補正で打ち消されるため発達年齢の指標にはならない。散在する単独○をそのまま発達年齢と誤読させる引っかけ。
✗ 5. 誤り
8〜9か月
8〜9か月(ものにつかまって立っている):8-9か月課題「ものにつかまって立っている」は×で未達。到達水準を明らかに上回る誤り。
ポイント
  • 遠城寺式は6領域をプロフィール化
  • 運動発達年齢=移動運動・手の運動の到達点
  • 本児は運動発達5〜6か月
比較表
粗大運動の発達目安
月齢運動の目安
4〜5か月首すわり完成
5〜6か月寝返り・支持座位
7〜8か月座位安定・はいはい
9〜10か月つかまり立ち・伝い歩き
12〜15か月独歩
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