学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO59A003
理由で解く 作業療法士

MMTの段階5・4は目的筋だけが働く肢位に設定し、その筋の作用と逆方向へ抵抗するのが原則である。腹臥位で上肢を背中に回し、肩甲骨を外転・上方回旋させる方向へ抵抗する1が菱形筋のテストとして正しい。
Danielsらの徒手筋力テストで段階5・4を判定するには、目的筋が選択的に働く肢位をつくり、その筋の作用と反対方向へ最大抵抗を加える必要がある。1は腹臥位で上肢を背中に回して(肩関節伸展・内転・内旋)肩甲骨を内転・下方回旋位に置き、検査者が肘付近の上腕を把持して肩甲骨を外転・上方回旋させる方向、すなわち矢印の下外方向へ抵抗しており、菱形筋のテストとして肢位も抵抗方向も規定どおりである。2は上腕筋を分離するために前腕を回内位にして上腕二頭筋の関与を減らす必要があるが、図はその肢位になっていない。3の前腕回内は前腕遠位部を把持して回外方向へ抵抗するのが原則だが、図は手部を握っており把持部位が規定と異なる。4の手関節伸展は手指を脱力(屈曲)させて中手骨背側に抵抗するが、図は手指が伸展位のままで指伸筋が代償し、純粋な手関節伸展の評価にならない。5の中手指節関節伸展は基節骨背側に抵抗を加えるが、図では指の遠位側に加えられており、指伸筋の評価として不適切である。したがって正しいのは1である。
| 段階 | 所見 | 肢位 |
|---|---|---|
| 5 Normal | 最大抵抗に抗し全可動域 | 抗重力位+抵抗 |
| 4 Good | 中等度抵抗に抗し全可動域 | 抗重力位+抵抗 |
| 3 Fair | 抵抗なしで全可動域 | 抗重力位 |
| 2 Poor | 重力を除けば全可動域 | 重力除去位 |
| 1 Trace | 収縮のみ触知 | — |
| 0 Zero | 収縮なし | — |
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