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理由で解く 作業療法士

QO58A033 基礎作業療法学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午前 問33
問題
作業療法に関する歴史で誤っているのはどれか。
選択肢
1 加藤普佐次郎は結核患者の作業療法に貢献した。
2 呉秀三は欧州における作業の効果を紹介した。
3 Jean Ayresは感覚統合療法を提唱した。
4 高木憲次は肢体不自由児の療育を体系化した。
5 Philippe Pinelは道徳療法を始めた。
解答
正解1(加藤普佐次郎は結核患者の作業療法に貢献した。)
解説

加藤普佐次郎は精神科(呉秀三のもと)で作業療法を実践した人物で、結核患者ではない。他は史実として正しい。

加藤普佐次郎は東京帝国大学精神科で呉秀三の指導のもと、精神科病院における作業療法(移導療法)を実践・体系化した人物であり、『結核患者の作業療法』とする記述は誤りである。呉秀三は精神病者の非拘束・作業の治療的効果を欧州から紹介し、日本の精神科作業療法の基礎を築いた。Jean Ayresは感覚統合理論・療法を提唱した作業療法士、高木憲次は日本の肢体不自由児療育の父として知られ、Philippe Pinelはフランスで精神病者の鎖を解き道徳療法(モラルトリートメント)を始めた。したがって史実に反するのは1である。

✓ 1. 誤り
加藤普佐次郎は結核患者の作業療法に貢献した。
実際は呉秀三のもとで精神科作業療法を実践した人物。結核患者は誤り(誤=これが正答)
✗ 2. 正しい
呉秀三は欧州における作業の効果を紹介した。
無拘束・作業療法を紹介し日本の精神科作業療法の礎を築いた
✗ 3. 正しい
Jean Ayresは感覚統合療法を提唱した。
作業療法士で感覚統合理論・療法の創始者
✗ 4. 正しい
高木憲次は肢体不自由児の療育を体系化した。
肢体不自由児療育の父とされる
✗ 5. 正しい
Philippe Pinelは道徳療法を始めた。
精神病者を鎖から解放し道徳療法を始めた
ポイント
  • 加藤普佐次郎=精神科作業療法(結核ではない)
  • 呉秀三=精神病者への作業・無拘束を紹介
  • Pinel=道徳療法、Ayres=感覚統合
比較表
作業療法史の主要人物
人物功績
加藤普佐次郎精神科作業療法(移導療法)の実践・体系化
呉秀三精神病者の無拘束・作業療法の紹介
Jean Ayres感覚統合理論・療法の提唱
高木憲次肢体不自由児療育の体系化
Philippe Pinel道徳療法(モラルトリートメント)
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