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理由で解く 作業療法士

QO58A023 作業療法評価学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午前 問23
問題
脊髄性運動失調で陽性となるのはどれか。
選択肢
1 Babinski徴候
2 Hoover徴候
3 Kernig徴候
4 Myerson徴候
5 Romberg徴候
解答
正解5(Romberg徴候)
解説

脊髄性(後索性)運動失調は深部感覚障害が本態で、視覚代償を絶つとふらつきが増強するRomberg徴候が陽性となる。

脊髄性運動失調は後索(深部感覚伝導路)の障害により、下肢からの位置覚・振動覚の情報が失われて生じる。閉眼で視覚による代償を絶つと立位保持が困難になり著明に動揺する(Romberg徴候陽性)のが特徴で、これは脊髄癆や亜急性連合性脊髄変性症などでみられる。小脳性運動失調では開眼でも失調があり、閉眼で著明に悪化しない(Romberg陰性)点で鑑別できる。他の選択肢は錐体路障害・機能性麻痺・髄膜刺激・前頭葉徴候など、運動失調とは別の病態を示す。

✗ 1. 誤り
Babinski徴候
錐体路(上位運動ニューロン)障害を示す病的反射で、運動失調の徴候ではない
✗ 2. 誤り
Hoover徴候
非器質性(心因性)下肢麻痺を見分ける徴候で、失調とは無関係
✗ 3. 誤り
Kernig徴候
髄膜刺激徴候であり、髄膜炎やくも膜下出血で陽性となる
✗ 4. 誤り
Myerson徴候
眉間叩打反射で、Parkinson病など前頭葉解放徴候を示す
✓ 5. 正しい
Romberg徴候
閉眼で動揺が増強し、後索性(脊髄性)の深部感覚障害を反映する
ポイント
  • 脊髄性失調=後索・深部感覚障害
  • Romberg陽性=閉眼でふらつき増強
  • 小脳性失調はRomberg陰性で鑑別
  • 深部感覚障害では視覚代償に依存
比較表
神経学的徴候と対応する病態
徴候示す病態
Romberg徴候後索性(脊髄性)深部感覚障害
Babinski徴候錐体路障害
Kernig徴候髄膜刺激
Myerson徴候前頭葉解放徴候(Parkinson等)
Hoover徴候心因性下肢麻痺
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