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理由で解く 作業療法士

QO58A012 作業療法治療学

出典:第58回作業療法士国家試験(2023)午前 問12
問題
痙直型四肢麻痺の脳性麻痺児の抱き方で適切なのはどれか。2つ選べ。
図
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
解答
正解2(2)、3(3)
解説

痙直型四肢麻痺児は股関節を屈曲・外転(開脚)させ、全身の伸展・内転(はさみ肢位)を抑える抱き方が適切である。

痙直型四肢麻痺の脳性麻痺児は体幹・下肢の伸展・内転(はさみ肢位)が強く出やすい。抱き方ではこの全身伸展パターンを助長せず、股関節を屈曲・外転(開脚)させて対称性を保つことが重要である。図1・図5は両下肢を伸展・内転させたまま縦に抱えており伸展パターンを強めるため不適切。図4は屈曲位ではあるが半仰臥位で開脚保持が不十分。図2は児を体側にまたがせ、図3は前向きに開脚させて支えており、いずれも股関節屈曲・外転位で伸展・内転パターンを抑制できるため適切である。

✗ 1. 誤り
1
前向き縦抱き(下肢伸展・内転):介助者の胸前で児を縦に抱え、両下肢がまっすぐ下垂して伸展・内転している。全身伸展パターンを助長するため不適切
✓ 2. 正しい
2
またがせ抱き(股関節屈曲・外転):児を介助者の体側/背側にまたがせ、股関節を屈曲・外転させている。伸展・内転パターンを抑制でき適切
✓ 3. 正しい
3
前向き開脚抱き(股関節屈曲・外転):児を前向きにし両股関節を屈曲・外転(開脚)させ大腿を下から支える。はさみ肢位を抑制でき適切
✗ 4. 誤り
4
水平横抱き(半仰臥位・屈曲):股・膝は屈曲するが半仰臥位で対称的な開脚屈曲位を保ちにくい
✗ 5. 誤り
5
後ろ向き縦抱き(下肢伸展・内転):児を後ろ向きに縦に抱え両下肢が伸展・内転して下垂。伸展パターンを助長するため不適切
ポイント
  • 痙直型は伸展・反り返りを屈曲位で抑制する
  • 股・膝屈曲+肩前方突出+正中位が基本
  • 左右対称で正中指向(手を正中に)を促す
比較表
痙直型四肢麻痺のハンドリング原則
抑えたいパターン抱き方の対応
全身伸展・後弓反張股・膝を屈曲させる
肩甲帯の後退肩を前方に出す(protraction)
非対称姿勢正中位・左右対称に整える
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