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理由で解く 作業療法士

QO57P044 作業療法治療学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午後 問44
問題
統合失調症の回復過程の急性期における作業療法として適切なのはどれか。
選択肢
1 身体感覚の獲得
2 現実への移行の準備
3 身辺処理能力の回復
4 生活管理能力の改善
5 対人交流技能の改善
解答
正解2(現実への移行の準備)
解説

統合失調症の急性期は休息が主体だが、作業療法は精神内界から現実世界へ移行する準備段階として、身体感覚を通じた現実接触を支える。

統合失調症の回復過程は急性期→回復期(前期・後期)→維持期と進む。急性期は陽性症状が強く消耗が大きいため休息が基本だが、作業療法が関わる場合は、混乱した精神内界から現実世界へと戻る「現実への移行の準備」を目標とし、簡単で受動的な感覚刺激や安心できる場の提供を通じて現実接触を回復させる。身辺処理・生活管理・対人交流技能の改善は、心身が安定してくる回復期以降に段階的に取り組む課題である。

✗ 1. 誤り
身体感覚の獲得
作業を通じた身体感覚の回復は主に回復期前期の課題
✓ 2. 正しい
現実への移行の準備
急性期から回復期への橋渡しとして現実世界へ戻る準備を支えるのが適切
✗ 3. 誤り
身辺処理能力の回復
ADL再獲得は状態が安定する回復期の課題
✗ 4. 誤り
生活管理能力の改善
より高次の生活管理は回復期後期〜維持期の課題
✗ 5. 誤り
対人交流技能の改善
集団での対人交流技能訓練は回復期後期以降に行う
ポイント
  • 急性期=休息主体+現実への移行の準備
  • 回復期前期=身体感覚・基本的活動
  • 回復期後期=対人交流・生活管理
  • 段階に応じた目標設定
比較表
統合失調症 回復過程と作業療法の目標
時期作業療法の目標
急性期休息・現実への移行の準備
回復期前期身体感覚の獲得・身辺処理
回復期後期生活管理・対人交流技能
維持期社会生活・就労支援
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