学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO57P007
理由で解く 作業療法士

関節リウマチの関節保護は手指の小関節への荷重・握りを避けるのが原則で、座面に手を突き手関節背屈位で立ち上がる⑤は小関節に負担がかかるため指導が必要(①〜④は良い方法)。
関節リウマチの関節保護指導では、(1)手指の小関節への荷重や強い握りを避ける、(2)より大きく丈夫な関節を使う、(3)荷重を広い面に分散する、(4)省力化・自助具を活用する、が原則である。写真①〜④はいずれもこの原則にかなった良い方法を示している。①は両手掌で鍋を下から支え、②は両手で急須を保持し、③は袋のひもを指で握らず前腕に掛け、④は電動ミキサーで省力化しており、いずれも関節保護ができているため新たな指導は不要である。一方、⑤は椅子から立ち上がる際に座面へ手を突き、手関節を背屈させて手指・手関節へ体重をかけている。これは手の小関節に大きな負担をかける不適切な方法であり、手掌全体や前腕で押す、肘掛けを利用するなどへ改善するよう指導すべきである。したがって関節保護の指導をすべき動作は⑤である。SteinbrockerステージII・クラス2は中等度の関節変化があるが日常生活は概ね自立できる段階で、こうした動作指導が特に重要となる。
| 原則 | 具体例 |
|---|---|
| 強い関節を使う | 小物も手掌・前腕で支える |
| 変形方向を避ける | 手指の尺側偏位を促さない |
| 負荷を分散 | 両手・大関節で持つ |
| 過度の把持を避ける | 太柄の自助具を用いる |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。