学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO57P003
理由で解く 作業療法士

片麻痺の車椅子移乗は「健側(非麻痺側)に車椅子をベッドに対し約20〜45°で、体幹近く(足側でなく)に置く」「健側下肢を軸に最小限の方向転換で座らせる」「療法士は対象者と車椅子の間=崩れても即支えられる位置に立つ」が原則。車椅子を麻痺側や足側に置く、療法士が車椅子の後方に立つ配置は不適。
右片麻痺のため、対象者は健側(非麻痺側=左)を軸に動くのが安全で、移乗も健側方向へ行うのが原則。図はいずれも仰臥位・頭部右向きで、対象者の右(麻痺側)=図の上側、左(非麻痺側)=図の下側に相当する。したがって車椅子を下側に置く図1〜3は「非麻痺側配置」で原則に合致し、上側に置く図4・5は麻痺側配置で不適切。図4・5では麻痺側へ起き上がり方向転換することになり、麻痺側下肢が軸足となって著しく不安定・転倒リスクが高い。残る図1〜3のうち、図2は車椅子が対象者の足側に寄っており、起立時に車椅子をまたぐ動作が必要になるため不良。図3は配置は妥当だが作業療法士が車椅子の後方(対象者の反対側)に立っており、初回評価で常に必要な転倒リスク管理として「崩れたら即支える」対応ができない。図1のみ、車椅子を非麻痺側に約20〜45°の適切な角度で対象者の体幹近くに置き、作業療法士が対象者と車椅子の間に立ってすぐ支えられる位置にあり、公式正答[1]と一致する。
| 項目 | 原則 |
|---|---|
| 車椅子の位置 | 健側前方に20〜30度 |
| 回旋の軸 | 健側下肢 |
| 療法士の位置 | 患側を保護できる前方 |
| リスク | 患側の膝折れ・後方転倒 |
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