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理由で解く 作業療法士

QO57A044 基礎作業療法学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問44
問題
前頭側頭型認知症の初期症状はどれか。
選択肢
1 失禁がある。
2 着替えができない。
3 物忘れが多くなる。
4 買い物から帰れない。
5 自分本位にふるまう。
解答
正解5(自分本位にふるまう。)
解説

前頭側頭型認知症は初期から人格変化・脱抑制・社会的行動障害(自分本位・無遠慮な振る舞い)が目立つのが特徴。

前頭側頭型認知症は前頭葉・側頭葉前部の変性により、初期から人格変化・脱抑制・常同行動・共感性の低下・社会的マナーの障害が前景に立つ。記憶障害や見当識障害が初期に目立つAlzheimer型とは対照的で、初期には記憶や日常生活動作は比較的保たれる。したがって「自分本位にふるまう(社会的行動障害・脱抑制)」が初期症状として最も適切である。

✗ 1. 誤り
失禁がある。
認知症の進行期にみられ、前頭側頭型の初期症状ではない
✗ 2. 誤り
着替えができない。
着衣失行など進行期・他型の症状で初期には目立たない
✗ 3. 誤り
物忘れが多くなる。
近時記憶障害はAlzheimer型で初期に目立つ症状。前頭側頭型では初期の記憶は比較的保たれる
✗ 4. 誤り
買い物から帰れない。
地誌的見当識障害でAlzheimer型などに特徴的。前頭側頭型初期の中心症状ではない
✓ 5. 正しい
自分本位にふるまう。
脱抑制・社会的行動障害・人格変化で、前頭側頭型の初期症状として典型的
ポイント
  • 前頭側頭型=初期から人格変化・脱抑制・常同行動・社会的行動障害
  • 初期の記憶・見当識は比較的保たれる
  • 近時記憶障害・道に迷うはAlzheimer型で目立つ
比較表
認知症の初期症状の違い
病型初期に目立つ症状
前頭側頭型人格変化・脱抑制・自分本位な行動・常同行動
Alzheimer型近時記憶障害・見当識障害・道に迷う
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