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理由で解く 作業療法士

QO57A043 基礎作業療法学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問43
問題
てんかんについて正しいのはどれか。
選択肢
1 不眠はてんかん発作を誘発しやすい。
2 重症度の評価に知能テストが有効である。
3 てんかん発作時には意識障害が必発である。
4 West症候群の発症のピークは3〜5歳である。
5 特発性てんかんは明らかな脳器質性の原因が認められる。
解答
正解1(不眠はてんかん発作を誘発しやすい。)
解説

睡眠不足・断眠はてんかん発作の代表的な誘発因子である。

てんかん発作は発作閾値が下がる状況で起こりやすく、断眠・睡眠不足、過労、飲酒とその離脱、発熱、過換気、点滅する光刺激などが代表的な誘発因子である。したがって「不眠はてんかん発作を誘発しやすい」とする選択肢1が正しい。てんかんの重症度は発作型・発作頻度・脳波所見・抗てんかん薬への反応から評価するもので、知能テストは合併する認知機能障害の把握には役立つが重症度そのものの指標にはならない。焦点起始意識保持発作(旧・単純部分発作)のように意識が保たれたまま経過する発作型があるため、意識障害は必発ではない。West症候群(点頭てんかん)はシリーズ形成性のスパズム・ヒプスアリスミア・発達停止を特徴とする乳児期の疾患で、発症は生後3〜11か月、ピークは生後4〜7か月であり、3〜5歳ではない。特発性てんかんは明らかな脳の器質的病変を欠くものを指し、器質的原因が認められるのは症候性(構造的)てんかんである。以上より正しいのは選択肢1である。

✓ 1. 正しい
不眠はてんかん発作を誘発しやすい。
断眠・睡眠不足は代表的な発作誘発因子で、記述は正しい
✗ 2. 誤り
重症度の評価に知能テストが有効である。
重症度は発作型・頻度・脳波でみる。知能検査は指標でない
✗ 3. 誤り
てんかん発作時には意識障害が必発である。
意識が保たれる焦点発作もあり、必発ではない
✗ 4. 誤り
West症候群の発症のピークは3〜5歳である。
West症候群は乳児期発症でピークは生後4〜7か月
✗ 5. 誤り
特発性てんかんは明らかな脳器質性の原因が認められる。
器質的原因を欠くのが特発性。あるのは症候性てんかん
ポイント
  • 発作誘発因子=睡眠不足・過労・飲酒・発熱・過呼吸・光刺激
  • 意識障害は必発でない(焦点起始意識保持発作がある)
  • West症候群=乳児期発症の点頭てんかん(月単位)
  • 特発性=器質的原因なし、症候性=器質的原因あり
比較表
特発性てんかんと症候性てんかん
分類原因
特発性(素因性)明らかな脳器質性の原因なし
症候性(構造的)脳の器質的病変が原因
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