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理由で解く 作業療法士

QO57A040 作業療法評価学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問40
問題
認知症のBPSD〈Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia〉の評価尺度はどれか。
選択肢
1 ADAS
2 CDR
3 MMSE
4 NPI
5 PSMS
解答
正解4(NPI)
解説

BPSD(認知症の行動・心理症状)の評価尺度はNPI(Neuropsychiatric Inventory)。

BPSDは認知症に伴う興奮・妄想・幻覚・抑うつ・不安・無為・脱抑制などの行動・心理症状を指す。これを包括的に評価する代表的尺度がNPI(Neuropsychiatric Inventory)で、複数の症状領域について頻度と重症度を評価する。他の選択肢はいずれも認知機能・重症度・ADLの尺度でBPSDそのものの評価尺度ではない。

NPIは主に介護者への聞き取りで、妄想・幻覚・興奮・抑うつ・不安・多幸・無為(アパシー)・脱抑制・易刺激性・異常行動に、睡眠と食行動を加えた12領域について、症状の出現頻度(0〜4)と重症度(1〜3)を掛け合わせて重みづけし、合計点が高いほど症状が重いと判定する。介護者の負担度を併せて聴き取れるのも特徴である。一方ADASは単語再生・呼称・見当識など11の課題からなる認知機能検査で、70点満点の失点制(高得点ほど障害が重い)を採り、重症度の判定というより反復実施して得点の変化を追う目的で用いられる。

✗ 1. 誤り
ADAS
Alzheimer's Disease Assessment Scale。認知機能の評価尺度
✗ 2. 誤り
CDR
Clinical Dementia Rating。認知症の重症度を評価
✗ 3. 誤り
MMSE
Mini-Mental State Examination。認知機能のスクリーニング
✓ 4. 正しい
NPI
Neuropsychiatric Inventory。BPSD(行動・心理症状)を評価
✗ 5. 誤り
PSMS
Physical Self-Maintenance Scale。基本的ADLの評価
ポイント
  • BPSD評価=NPI
  • 認知機能=MMSE・ADAS、重症度=CDR
  • ADL評価=PSMS
  • MMSEは30点満点。23点以下で認知症が疑われ、27点以下では軽度認知障害の可能性を考える
  • CDRは記憶・見当識・判断力と問題解決・社会適応・家庭状況および趣味・介護状況の6領域を評定する
比較表
認知症関連の評価尺度
尺度評価対象
NPIBPSD(行動・心理症状)
MMSE認知機能(スクリーニング)
ADAS認知機能
CDR認知症の重症度
PSMS基本的ADL
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