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理由で解く 作業療法士

QO57A027 作業療法評価学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問27
問題
カーテン徴候が陽性の場合、嚥下が障害される期はどれか。
選択肢
1 先行期
2 準備期
3 口腔期
4 咽頭期
5 食道期
解答
正解4(咽頭期)
解説

カーテン徴候=一側の咽頭収縮筋麻痺で発声時に咽頭後壁が健側へ引かれる所見。迷走・舌咽神経障害を示し、咽頭期の嚥下が障害される。

カーテン徴候(Vernet徴候)は、『あー』と発声させたときに軟口蓋・咽頭後壁が麻痺側から健側へカーテンを引くように偏位する所見で、一側の咽頭収縮筋(迷走神経支配)・舌咽神経の麻痺を示す。咽頭収縮筋は食塊を咽頭から食道へ送り込む嚥下反射(咽頭期)を担うため、これが麻痺すると咽頭期の嚥下が障害され、鼻咽腔逆流や咽頭残留、誤嚥のリスクが高まる。摂食嚥下は先行期(認知)→準備期(咀嚼・食塊形成)→口腔期(食塊送り込み)→咽頭期(嚥下反射)→食道期(食道蠕動)の5期に分けられ、咽頭期は下位脳神経が関与する反射性の相である。

✗ 1. 誤り
先行期
食物を認知する時期で高次脳機能が関与、咽頭筋麻痺とは無関係
✗ 2. 誤り
準備期
咀嚼・食塊形成の時期で三叉神経・顔面神経が主
✗ 3. 誤り
口腔期
舌で食塊を咽頭へ送る時期
✓ 4. 正しい
咽頭期
咽頭収縮筋(迷走神経)が担う嚥下反射の相で、カーテン徴候陽性時に障害される
✗ 5. 誤り
食道期
食道蠕動による不随意の相
ポイント
  • カーテン徴候=発声時に咽頭後壁が健側へ偏位
  • 一側の迷走・舌咽神経(咽頭収縮筋)麻痺を示す
  • 障害されるのは咽頭期
比較表
摂食嚥下の5期
主な働き
先行期食物の認知
準備期咀嚼・食塊形成
口腔期食塊の咽頭への送り込み
咽頭期嚥下反射(咽頭収縮筋)
食道期食道蠕動
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