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理由で解く 作業療法士

QO57A014 作業療法治療学

出典:第57回作業療法士国家試験(2022)午前 問14
問題
32歳男性。統合失調症。入院後、症状が不安定で緊張が強い状態が続いている。この患者に対する作業面接で、オープンスペースを用いた場面設定として最も適切な図はどれか。
図
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
解答
正解3(3)
解説

緊張・被害的な統合失調症患者の作業面接は「直角法+オープンスペース+患者の後方に退路」が原則。視線が正面衝突する対面法、壁で患者を囲い退路をなくす配置、療法士が患者の背後(視界外)に座る配置は避ける。

統合失調症で症状が不安定・緊張が強い患者の面接では、視線が正面でぶつかる対面法は緊張や被注察感を高めるため避け、机の角を挟んで約90度に座る直角法(視線が直接合わない)を用いる。加えて設問が求める「オープンスペース」の要件として、机を壁から離した開けた空間に置き、患者の後方・側方に退路(開放空間)を確保することで安全感が生まれ、作業に取り組みやすくなる。これを満たすのは図3(机を開放空間に置き、患者が上辺・療法士が隣接する右辺に直角に着席、周囲に開放空間と退路あり)。図2は対面法で視線が正面衝突し緊張を招く。図1は平行法で療法士と患者の距離が近すぎ、机も左壁際で開放空間がない。図4は机が左壁際にあり患者が左壁・下壁・机に挟まれた隅に囲い込まれて退路がなく、オープンスペースでない。図5は机が壁の隅を占め、患者は机の手前で壁側に押し込まれ、療法士が患者の背後(視界外)に座るため、緊張・警戒の強い患者に不安を与える。よって最も適切なのは3。

✗ 1. 誤り
1
平行法(机の右側に療法士=上・患者=下が縦一列で近接):視線は合わないが距離が近すぎ、机も左壁際で開放空間がなく、緊張の強い患者に近接の圧迫感を与える
✗ 2. 誤り
2
対面法(机を挟み療法士=上・患者=下が正対):表情は読み取れるが視線が正面衝突し緊張・被注察感を高める。不安定で緊張の強い本症例に不適
✓ 3. 正しい
3
直角法・オープンスペース(机を壁から離した開けた空間に置き、患者=上辺・療法士=隣接する右辺に直角に着席):視線が直接ぶつからず、患者の後方・側方に退路(開放空間)があり安心感を保てる
✗ 4. 誤り
4
壁で囲まれた配置(机が左壁際、患者は机の下=左壁と下壁に挟まれた隅、療法士は右):机ごと壁の隅に押し込まれ、囲い込まれ退路がないのは患者。オープンスペースの要件を満たさない
✗ 5. 誤り
5
療法士が患者の後方(机が左下の壁の隅を占め、患者は机の手前で壁側に、療法士は患者の背後=左上壁沿い):隅を占めるのは机、退路がないのも療法士でなく患者。療法士が患者の視界外(背後)に座り不安・警戒を招く
ポイント
  • 急性期・緊張が強い時は正面対峙を避け斜め(90度)配置
  • 適切な対人距離と出入口の確保で安心感
  • 閉鎖・密着した設定は不安・興奮を助長
比較表
面接時の位置関係
配置特徴
正面(対面)視線が直接ぶつかり緊張・圧迫感が強い
直角(90度)視線を外せて緊張が緩む、面接に適する
並列(横並び)協同作業向きだが表情確認はしにくい
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