学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QO57A004
理由で解く 作業療法士
座位保持に両手支持を要する児では、体幹を外的に支持しない姿勢が最も不安定。長座位はハムストリングス短縮で骨盤後傾を招き、上肢を支持に取られて両手を自由に使えない。
本児は座位保持に両手の支持が必要なレベルで、体幹の抗重力保持が不十分である。両手で道具を操作するには、上肢を支持から解放できるよう体幹を外的に安定させる必要がある。車椅子(体幹ベルト)、座位保持装置、立位台はいずれも体幹を機械的に支持・固定するため、上肢を支持に使わずに済み両手が使いやすい。割り座(トンビ座り)は支持基底面が広く骨盤が安定しやすい。これに対し長座位は、痙直型脳性麻痺で高頻度に生じるハムストリングス短縮のため骨盤が後傾し体幹が後方に崩れやすく、上肢を後方支持に取られて両手を机上で自由に使うことができない。したがって最も難しいのは『床上で両肘を机上に置いた長座位』(選択肢2)である。外的支持の有無と、下肢筋緊張・短縮が座位安定性に及ぼす影響を判断根拠にする問題である。
| 姿勢 | 体幹支持 | 両手動作 |
|---|---|---|
| 長座位(肘支持) | 外的支持なし・骨盤後傾 | 困難(最も難しい) |
| 割り座 | 広い支持基底面 | 比較的可能 |
| 座位保持装置・車椅子 | 体幹を機械支持 | 容易 |
| 立位台 | 体幹下肢を固定 | 容易 |
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