学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第10章 ▸ 実地 / QO57A002
理由で解く 作業療法士
背臥位で前腕が垂直近くに立った肢位から画面を顔へ近づける肘屈曲は重力が屈曲を助ける方向に働くため、拮抗筋である上腕三頭筋が遠心性収縮でブレーキをかけながら運動を制御する。
背臥位で肩屈曲40度・肘屈曲90度の肢位では、前腕は概ね上方(天井方向)に向いて立っている。ここから肘をさらに曲げて画面を顔(頭側)へ近づけると、前腕は重心が支点の頭側に移り、重力によって肘屈曲方向へ引かれる。すなわち運動そのもの(肘屈曲)は重力が助勢しており、屈筋(上腕二頭筋)が主動的に力を出す必要はない。むしろ画面が顔に勢いよくぶつからないよう『ゆっくり』動かすには、伸筋である上腕三頭筋が伸張されながら張力を発揮し(遠心性収縮)、落下速度を制御するブレーキとして働く。したがって活動筋は上腕三頭筋、収縮様式は遠心性収縮の組合せ(選択肢3)が正しい。重力に逆らって物を持ち上げる局面では主動筋の求心性収縮になるが、本問は重力方向へゆっくり動かす局面である点が判断の要点である。
| 局面 | 働く筋と収縮様式 |
|---|---|
| 重力に抗して持ち上げる | 主動筋の求心性収縮 |
| 重力方向へゆっくり下ろす | 主動筋(拮抗側)の遠心性収縮 |
| 肢位を静止保持 | 等尺性収縮 |
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