学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO57A001
理由で解く 作業療法士

MMTの抵抗は「その筋が動かす分節の遠位端」に、運動と反対方向へ加える。手部や指尖まで下げると余分な関節をまたぎ、判定が成り立たない。
段階5・4を判定するときの抵抗付与には、評価する筋が動かす分節の遠位端に当てる、検査する関節以外を両手の間に入れない、運動と反対方向へ加える、という3つの原則がある。前腕回内では前腕遠位部(手関節直上)を橈側・尺側から挟んで回外方向へ抵抗するが、図では手部を握っており手関節を余分にまたぐため位置が正しくない。対立運動では母指と小指の中手骨頭(MCP関節部)を対立と反対方向へ押し戻すが、図では母指・小指の末節を引いており、指節間関節まで挟んでしまっている。肘関節屈曲でも抵抗は前腕遠位部の掌側面に置くのが正しく、図のように手部を握ると手関節が両手の間に入り不適である。これに対し肩関節水平外転は、腹臥位で上肢をベッド端から下垂させ、上腕遠位部(肘のすぐ上)の後面に床方向へ抵抗しており、分節の遠位端かつ運動と反対方向で適切。肩甲骨内転と下方回旋も、腹臥位で手を腰背部に置かせ、上腕遠位部を介して肩甲骨の運動と反対方向へ抵抗しており適切である。よって抵抗を与える位置が正しいのは肩関節水平外転と肩甲骨内転・下方回旋の2つとなる。
| 段階 | 判定内容 |
|---|---|
| 5 (Normal) | 最大抵抗に抗して全可動域を保持 |
| 4 (Good) | 中等度抵抗に抗して全可動域を保持 |
| 3 (Fair) | 抵抗なしで重力に抗し全可動域を動かせる |
| 2 (Poor) | 重力を除けば全可動域を動かせる |
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