学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO56P092

理由で解く 作業療法士

QO56P092 臨床医学大要

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問92
問題
狭心症について正しいのはどれか。
選択肢
1 強い胸痛が30分以上継続する。
2 心エコーでは発作時にも異常は認めない。
3 不安定狭心症は心筋梗塞には移行しない。
4 負荷心電図におけるST上昇が特徴的である。
5 薬物療法としてニトログリセリンが用いられる。
解答
正解5(薬物療法としてニトログリセリンが用いられる。)
解説

狭心症は一過性の心筋虚血で、発作は数分以内。硝酸薬(ニトログリセリン)が冠動脈と静脈を拡張し発作を寛解させる。

狭心症は冠動脈の狭窄・攣縮による一過性・可逆的な心筋虚血であり、胸痛は通常数分で安静や硝酸薬により軽快する。ニトログリセリンは血管平滑筋を弛緩させ冠動脈を拡張するとともに静脈還流を減らして心負荷を下げ、発作を速やかに寛解させる第一選択薬である(舌下投与)。労作性狭心症では負荷心電図でST低下がみられ、発作時心エコーでは一過性の壁運動異常を認めうる。不安定狭心症は心筋梗塞へ移行しうる急性冠症候群で緊急対応を要する。

✗ 1. 誤り
強い胸痛が30分以上継続する。
30分以上持続する胸痛は心筋梗塞を示唆。狭心症は数分
✗ 2. 誤り
心エコーでは発作時にも異常は認めない。
発作時は一過性の局所壁運動異常を認めうる
✗ 3. 誤り
不安定狭心症は心筋梗塞には移行しない。
不安定狭心症は急性冠症候群で心筋梗塞へ移行しうる
✗ 4. 誤り
負荷心電図におけるST上昇が特徴的である。
労作性狭心症の負荷心電図はST低下が特徴。ST上昇は貫壁性虚血(異型・梗塞)
✓ 5. 正しい
薬物療法としてニトログリセリンが用いられる。
硝酸薬は冠拡張・前負荷軽減で発作を寛解
ポイント
  • 狭心症=一過性心筋虚血、胸痛は数分
  • ニトログリセリン(硝酸薬)舌下が第一選択
  • 労作性狭心症の負荷心電図はST低下
  • 不安定狭心症は心筋梗塞へ移行しうる
比較表
狭心症と心筋梗塞の鑑別
項目狭心症心筋梗塞
胸痛持続数分(〜15分)30分以上
硝酸薬効果有効無効・不十分
心筋壊死なし(可逆的)あり(不可逆)
心電図ST低下(労作性)ST上昇・異常Q波
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