学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO56P093

理由で解く 作業療法士

QO56P093 臨床医学大要

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問93
問題
移植片対宿主病〈graft versus host disease:GVHD〉について正しいのはどれか。
選択肢
1 腸管に好発する。
2 予後良好である。
3 自己遊離皮弁術後に生じる。
4 好中球による免疫反応である。
5 血液型が一致すれば発症は防止できる。
解答
正解1(腸管に好発する。)
解説

GVHDは同種造血幹細胞移植後、ドナー由来T細胞が宿主組織を攻撃する反応。皮膚・肝臓・消化管(腸管)が標的臓器となる。

GVHDは同種造血幹細胞移植(骨髄・臍帯血移植など)後に、移植片(ドナー)に含まれるTリンパ球が患者(宿主)の組織を非自己と認識して攻撃する免疫反応である。標的臓器は皮膚・肝臓・消化管の3つが代表で、腸管型では下痢・腹痛をきたす。関与するのはドナー由来のTリンパ球であり好中球ではない。予防にはHLA適合ドナーの選択と免疫抑制薬を用いるが、HLAが一致しても発症を完全には防げず、ABO血液型の一致とは無関係である。重症例は予後不良となる。

✓ 1. 正しい
腸管に好発する。
皮膚・肝臓・消化管(腸管)が標的臓器で、下痢・腹痛を呈する
✗ 2. 誤り
予後良好である。
重症GVHDは予後不良で移植後死亡原因となる
✗ 3. 誤り
自己遊離皮弁術後に生じる。
自己組織の移植では免疫反応は起きない。同種造血幹細胞移植後に発症
✗ 4. 誤り
好中球による免疫反応である。
ドナー由来のTリンパ球による反応
✗ 5. 誤り
血液型が一致すれば発症は防止できる。
関与するのはHLAで、ABO血液型一致では防げない
ポイント
  • GVHD=同種造血幹細胞移植後、ドナーT細胞が宿主を攻撃
  • 標的臓器は皮膚・肝臓・消化管(腸管)
  • 予防はHLA適合+免疫抑制薬(ABO血液型は無関係)
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