学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 一般 / QO56P045

理由で解く 作業療法士

QO56P045 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問45
問題
作業療法における広汎性発達障害〈自閉スペクトラム症〉への対応で適切なのはどれか。
選択肢
1 攻撃的な行動には大きな声で「ダメ」とだけ簡潔に言う。
2 作業の適用時には内容をあらかじめ伝える。
3 こだわりに対しては行動変容を促す。
4 作業は自由度の高いものを用いる。
5 説明には言語的情報を多用する。
解答
正解2(作業の適用時には内容をあらかじめ伝える。)
解説

自閉スペクトラム症では見通しの持てる構造化が有効で、作業内容を事前に伝えて予測可能にする対応が適切。視覚的手がかりを用い、こだわりは尊重・活用する。

自閉スペクトラム症では、変化や曖昧さへの不安が強く、社会的コミュニケーションや想像力に困難を抱える。したがって「これから何をどの順で行うか」をあらかじめ伝え、活動を構造化して見通しを持たせる対応が中核となる(選択肢2が正、TEACCH的な構造化の考え方)。大声での叱責は聴覚過敏や不安を強め逆効果で、穏やかで具体的・視覚的な提示が望ましい。こだわりは無理に変えようとせず、本人の強みや作業の動機づけとして活用する。自由度が高く曖昧な課題は混乱を招くため、手順や完成像が明確な構造化された作業を選ぶ。説明は言語より写真・絵・スケジュール表など視覚的情報が有効である。

✗ 1. 誤り
攻撃的な行動には大きな声で「ダメ」とだけ簡潔に言う。
大声での叱責は不安・混乱を強め逆効果。穏やかで具体的・視覚的な対応が適切
✓ 2. 正しい
作業の適用時には内容をあらかじめ伝える。
作業内容を事前に伝えて見通しを持たせる構造化が有効
✗ 3. 誤り
こだわりに対しては行動変容を促す。
こだわりは尊重・活用し、無理な行動変容の強要は不適切
✗ 4. 誤り
作業は自由度の高いものを用いる。
自由度の高い曖昧な作業は混乱を招く。手順の明確な構造化された作業が良い
✗ 5. 誤り
説明には言語的情報を多用する。
言語より視覚的情報(絵・写真・スケジュール)が理解を助ける
ポイント
  • 見通し・構造化(事前提示)で不安を軽減
  • 視覚的情報を活用(言語過多は避ける)
  • こだわりは尊重・強みとして活用
  • 叱責より穏やかで具体的な提示
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手