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理由で解く 作業療法士

QO56P024 作業療法治療学

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午後 問24
問題
深部静脈血栓予防について誤っているのはどれか。
選択肢
1 水分補給
2 離床の促進
3 足関節の自動運動
4 長時間の座位保持
5 弾性ストッキングの着用
解答
正解4(長時間の座位保持)
解説

DVT予防は静脈うっ滞の解消が基本。長時間の座位保持(不動)はうっ滞を助長する危険因子であり予防策ではない。

深部静脈血栓症は、静脈うっ滞・血管内皮障害・血液凝固能亢進(Virchowの三徴)で発症する。予防の要点は下肢の静脈血うっ滞を防ぐことで、脱水を避ける水分補給、早期離床、足関節の自動運動(底背屈:カーフポンプ作用で静脈還流を促す)、弾性ストッキングによる圧迫はいずれも有効な予防策である。これに対し長時間の座位保持は下肢を不動にして静脈うっ滞を招き、DVTの危険因子となるため『誤っている(予防にならない)』のは選択肢4である。臨床では長時間同一姿勢を避け、こまめな下肢運動を促すことがリスク管理となる。

✗ 1. 正しい
水分補給
脱水による血液濃縮を防ぎ凝固能亢進を抑える予防策(正しい予防)
✗ 2. 正しい
離床の促進
不動を避け静脈還流を促す予防策(正しい予防)
✗ 3. 正しい
足関節の自動運動
カーフポンプ作用で静脈還流を促進する予防策(正しい予防)
✓ 4. 誤り
長時間の座位保持
下肢の不動・うっ滞を招く危険因子で予防策ではない(誤=これが正答)
✗ 5. 正しい
弾性ストッキングの着用
下肢を圧迫し静脈うっ滞を軽減する予防策(正しい予防)
ポイント
  • DVTはVirchowの三徴(うっ滞・内皮障害・凝固亢進)で発症
  • 予防=水分補給・早期離床・足関節運動・弾性ストッキング
  • 長時間の不動(座位保持)は危険因子
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