学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO56P016
理由で解く 作業療法士
呼称障害・語義障害(言語性IQ著明低下)を主徴とする意味性認知症(意味型原発性進行性失語)。責任病巣は側頭葉前部(優位側)の萎縮。
本例は物・人・地名の呼称困難と語想起障害が緩徐進行し、WAIS-IIIで言語性IQ79に対し動作性IQ131と著しい乖離を示す。これは言語・意味記憶が選択的に障害される意味性認知症(前頭側頭葉変性症の意味型、意味型原発性進行性失語)の典型で、責任病巣は優位側の側頭葉前部(側頭極)の萎縮である。経過中の脱抑制・なれなれしさといった人格変化は前頭葉への進展を反映するが、受診当初に予想される萎縮部位は側頭葉前部である。側頭葉内側部萎縮はアルツハイマー型(近時記憶障害)、前頭葉眼窩面は行動障害型FTDの初期像として特徴的だが、本例の語義障害主体の初発像には側頭葉前部が最も合致する。
| 病型 | 主な萎縮部位 | 主症状 |
|---|---|---|
| 意味性認知症 | 側頭葉前部 | 呼称・語義障害 |
| 行動障害型FTD | 前頭葉眼窩面・前部 | 脱抑制・人格変化 |
| アルツハイマー型 | 側頭葉内側部(海馬) | 近時記憶障害 |
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