学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO56A091

理由で解く 作業療法士

QO56A091 臨床医学大要

出典:第56回作業療法士国家試験(2021)午前 問91
問題
急性心筋梗塞の発症後の血液検査所見で上昇がみられないのはどれか。
選択肢
1 クレアチニン
2 トロポニンT
3 ミオグロビン
4 乳酸脱水素酵素〈LD〉
5 クレアチンキナーゼ〈CK〉
解答
正解1(クレアチニン)
解説

急性心筋梗塞では心筋壊死により心筋逸脱酵素・タンパクが血中に上昇する。クレアチニンは腎機能の指標で心筋壊死とは無関係。

急性心筋梗塞では虚血により心筋細胞が壊死し、細胞内成分が血中に逸脱する。出現時間の順にミオグロビン(約1〜2時間)、トロポニンT/I・CK-MB(3〜8時間)、LD(半日〜1日)と上昇し、トロポニンは心筋特異性が高く診断の中心となる。一方クレアチニンは筋・腎で産生・排泄される老廃物で腎糸球体濾過量を反映する指標であり、心筋梗塞そのもので上昇するマーカーではない。よって上昇がみられないのはクレアチニンである。

✓ 1. 誤り
クレアチニン
腎機能(GFR)を反映する指標で心筋壊死とは無関係、上昇しない(正=上昇がみられない)
✗ 2. 正しい
トロポニンT
心筋特異性が高い逸脱タンパクで急性心筋梗塞で上昇
✗ 3. 正しい
ミオグロビン
発症後最も早期に上昇する逸脱タンパク
✗ 4. 正しい
乳酸脱水素酵素〈LD〉
心筋壊死でやや遅れて上昇する逸脱酵素
✗ 5. 正しい
クレアチンキナーゼ〈CK〉
CK-MBが心筋由来として上昇する逸脱酵素
ポイント
  • 心筋逸脱=ミオグロビン→トロポニン/CK-MB→LDの順に上昇
  • トロポニンは心筋特異性が高く診断の中心
  • クレアチニンは腎機能指標で心筋梗塞では上昇しない
比較表
急性心筋梗塞の血液マーカーと上昇時期
マーカー上昇開始特徴
ミオグロビン1〜2時間最も早いが非特異的
トロポニンT/I3〜8時間心筋特異性が高い
CK(CK-MB)3〜8時間心筋壊死量を反映
LD半日〜1日上昇が遅く持続が長い
クレアチニン上昇せず腎機能指標
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