学習トップ理由で解く 作業療法士第4章 ▸ 一般 / QO55P083

理由で解く 作業療法士

QO55P083 臨床医学大要

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問83
問題
Brown-Séquard症候群で損傷髄節よりも下位の反対側に現れる症状はどれか。2つ選べ。
選択肢
1 運動麻痺
2 触覚障害
3 痛覚障害
4 温度覚障害
5 深部覚障害
解答
正解3(痛覚障害)、4(温度覚障害)
解説

外側脊髄視床路(温痛覚)は脊髄内で交叉して上行するため、損傷髄節より下位の反対側に温痛覚障害が出る。

Brown-Séquard症候群は脊髄の半側損傷で、伝導路の交叉部位により症状の左右が分かれる。温痛覚を伝える外側脊髄視床路は脊髄内(後角で入ってすぐ)で交叉して対側を上行するため、損傷髄節より1〜2髄節下位から反対側の痛覚・温度覚が障害される(選択肢3・4)。一方、錐体路(運動)と後索(深部覚・識別性触覚)は延髄で交叉するため同側下位に障害が出る。触覚は前脊髄視床路と後索の両方が担うため障害は軽度にとどまる。

✗ 1. 誤り
運動麻痺
錐体路(延髄で交叉)障害により損傷髄節より下位の同側に出現
✗ 2. 誤り
触覚障害
後索と前脊髄視床路の二重支配で保たれやすく、明瞭な対側障害とはならない
✓ 3. 正しい
痛覚障害
外側脊髄視床路は脊髄内で交叉するため下位の反対側に出現
✓ 4. 正しい
温度覚障害
痛覚と同じ外側脊髄視床路を通り、下位の反対側に出現
✗ 5. 誤り
深部覚障害
後索(延髄で交叉)障害により損傷髄節より下位の同側に出現
ポイント
  • 温痛覚(外側脊髄視床路)=脊髄内で交叉→対側下位に障害
  • 運動・深部覚(錐体路・後索)=延髄で交叉→同側下位に障害
  • 触覚は二重支配で保たれやすい
比較表
Brown-Séquard症候群の症状分布
障害伝導路交叉部位症状の側(損傷髄節より下位)
運動麻痺錐体路(皮質脊髄路)延髄同側
深部覚・識別性触覚後索延髄同側
痛覚・温度覚外側脊髄視床路脊髄内反対側
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