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理由で解く 作業療法士

QO55P043 作業療法評価学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問43
問題
Alzheimer型認知症の進行度をADL障害の程度から評価するのはどれか。
選択肢
1 Behave-AD
2 DASC-21
3 MoCA-J
4 FAST
5 MMSE
解答
正解4(FAST)
解説

FAST(Functional Assessment Staging)は、日常生活動作(ADL)の障害度からAlzheimer型認知症を7段階に病期分類する尺度である。

FAST(Functional Assessment Staging of Alzheimer's disease)は、Reisbergらが開発した機能面に基づく重症度分類で、更衣・入浴・排泄・歩行などADLの遂行能力の低下段階に沿って認知症を段階1(正常)から段階7(高度)まで分類する。認知機能テストの点数ではなく「何ができなくなったか」を指標とするため、進行度の把握やケア計画に有用である。作業療法評価では、対象者の残存能力に合わせた作業設定や環境調整を検討するうえでこうした病期分類が根拠となる。他の選択肢は行動・心理症状(BPSD)の評価や認知機能そのものを測る尺度であり、ADL障害からの進行度評価という設問の要件に合致しない。

✗ 1. 誤り
Behave-AD
Alzheimer型認知症の行動・心理症状(BPSD)を評価する尺度で、ADL障害度の病期分類ではない
✗ 2. 誤り
DASC-21
地域包括ケアで用いる認知機能とADL・IADLの総合的スクリーニングで、進行度の段階分類を主目的とはしない
✗ 3. 誤り
MoCA-J
軽度認知障害(MCI)の検出に優れる認知機能検査で、ADL障害度の評価ではない
✓ 4. 正しい
FAST
ADLの遂行段階から重症度を7段階に病期分類する尺度で、設問に合致
✗ 5. 誤り
MMSE
見当識・記銘・計算などの認知機能を点数化するスクリーニング検査で、ADL障害度による分類ではない
ポイント
  • FAST=ADL障害度でAlzheimerを7段階に分類
  • Behave-AD=BPSD評価
  • MMSE/MoCA-J=認知機能検査
比較表
認知症関連の評価尺度
尺度評価対象
FASTADL障害度による重症度(病期)分類
Behave-AD行動・心理症状(BPSD)
MMSE認知機能スクリーニング
MoCA-J軽度認知障害(MCI)の検出
DASC-21認知・ADL/IADLの地域総合評価
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