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理由で解く 作業療法士

QO55P037 作業療法治療学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問37
問題
悪性腫瘍の緩和ケア主体の時期のリハビリテーションで正しいのはどれか。
選択肢
1 呼吸困難の軽減は得られない。
2 運動療法をすることで心理面が改善する。
3 運動療法をすることで倦怠感は改善しない。
4 疼痛緩和にマッサージは長期的効果がある。
5 運動療法をすることで疼痛の改善は得られない。
解答
正解2(運動療法をすることで心理面が改善する。)
解説

緩和ケア期のリハでも運動療法は不安・抑うつなどの心理面やQOLを改善し、倦怠感・呼吸困難・疼痛の緩和にも寄与する。

緩和ケア主体の時期(Dietzの分類で緩和的リハ)でも、リハビリテーションはQOLの維持・向上を目的に有用である。適度な運動療法は不安・抑うつの軽減など心理面を改善し、がん関連倦怠感の軽減にも有効とされる。呼吸リハや呼吸法指導は呼吸困難を軽減し、運動やポジショニングは疼痛緩和にも寄与する。マッサージは疼痛や浮腫に対し一時的・短期的効果が主で長期的効果は限定的。以上より正しいのは選択肢2。

✗ 1. 誤り
呼吸困難の軽減は得られない。
呼吸リハ・呼吸法・ポジショニングで呼吸困難は軽減できる
✓ 2. 正しい
運動療法をすることで心理面が改善する。
不安・抑うつの軽減などQOL・心理面の改善が得られる
✗ 3. 誤り
運動療法をすることで倦怠感は改善しない。
適度な運動はがん関連倦怠感を軽減する
✗ 4. 誤り
疼痛緩和にマッサージは長期的効果がある。
マッサージの鎮痛効果は一時的・短期的で長期的効果は乏しい
✗ 5. 誤り
運動療法をすることで疼痛の改善は得られない。
運動・ポジショニングは疼痛緩和に寄与しうる
ポイント
  • 緩和期リハの目的はQOL維持・向上
  • 運動療法で心理面・倦怠感が改善
  • 呼吸リハで呼吸困難軽減
  • マッサージは短期的効果
比較表
がんリハビリテーション(Dietzの分類)
段階目的
予防的機能低下の予防
回復的機能回復・ADL自立
維持的残存機能の維持
緩和的QOL維持・苦痛緩和
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