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理由で解く 作業療法士

QO55P038 地域作業療法学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問38
問題
地域作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 ハイリスクアプローチは地域への波及効果が高い。
2 地域住民への健康教育はヘルスプロモーションである。
3 コンサルテーションモデルによる地域との関わりがある。
4 MTDLPでは「基本チェックリスト」に基づき計画を立てる。
5 ポピュレーションアプローチは個別的治療が必要な人を対象とする。
解答
正解2(地域住民への健康教育はヘルスプロモーションである。)、3(コンサルテーションモデルによる地域との関わりがある。)
解説

地域住民への健康教育はヘルスプロモーション、専門職への助言を通じたコンサルテーションモデルは地域作業療法の関わり方の一つ。

地域作業療法では、集団全体に働きかけて健康増進を図るポピュレーションアプローチと、高リスク者に絞るハイリスクアプローチを区別する。健康教育など地域住民全体へ健康の自己管理能力を高める働きかけはヘルスプロモーションに当たる。また作業療法士が直接介入せず、他職種や家族・支援者に助言・指導を行うコンサルテーションモデルも地域との重要な関わり方である。したがって正しいのは選択肢2と3。

✗ 1. 誤り
ハイリスクアプローチは地域への波及効果が高い。
集団全体に及ぶ波及効果が高いのはポピュレーションアプローチ。ハイリスクは対象が限定される
✓ 2. 正しい
地域住民への健康教育はヘルスプロモーションである。
健康の自己管理能力向上を図る健康教育はヘルスプロモーションに該当
✓ 3. 正しい
コンサルテーションモデルによる地域との関わりがある。
コンサルテーションモデルによる地域との関わりがある:他職種・家族へ助言する間接的関与も地域作業療法の一形態
✗ 4. 誤り
MTDLPでは「基本チェックリスト」に基づき計画を立てる。
MTDLPでは「基本チェックリスト」に基づき計画を立てる:基本チェックリストは介護予防の対象者把握ツール。MTDLP(生活行為向上マネジメント)は生活行為アセスメントに基づき計画する
✗ 5. 誤り
ポピュレーションアプローチは個別的治療が必要な人を対象とする。
ポピュレーションアプローチは個別的治療が必要な人を対象とする:ポピュレーションアプローチは集団全体が対象。個別治療対象はハイリスクアプローチ
ポイント
  • 健康教育=ヘルスプロモーション
  • コンサルテーションモデル=間接的関与
  • ポピュレーションアプローチは集団全体が対象で波及効果大
  • MTDLPと基本チェックリストは別物
比較表
地域における2つのアプローチ
アプローチ対象・特徴
ポピュレーション集団全体・波及効果が大きい
ハイリスク高リスク者に限定・効率的だが波及効果は小
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