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理由で解く 作業療法士

QO55P024 作業療法治療学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問24
問題
骨折と損傷を受ける可能性がある筋との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 鎖骨骨折 ― 小胸筋
2 橈骨遠位端骨折 ― 方形回内筋
3 上腕骨外科頸骨折 ― 棘上筋
4 上腕骨骨幹部骨折 ― 烏口腕筋
5 橈尺骨骨幹部骨折 ― 第2背側骨間筋
解答
正解5(橈尺骨骨幹部骨折 ― 第2背側骨間筋)
解説

背側骨間筋は手の中手骨間にある固有筋。前腕(橈尺骨)骨幹部骨折とは解剖学的に離れており損傷を受けない。

骨折では骨折部に近接する筋・軟部組織が鋭利な骨片で損傷されうる。橈尺骨『骨幹部』は前腕中央にあり、第2背側骨間筋は手の中手骨間に位置する手内在筋で、両者は解剖学的に離れているため前腕骨幹部骨折で第2背側骨間筋が損傷することはない。他の組合せは骨折部位に筋が近接しており妥当である(遠位橈骨掌側の方形回内筋、上腕骨外科頸に近い棘上筋腱、上腕骨骨幹に付着する烏口腕筋など)。よって誤りは選択肢5。

✗ 1. 正しい
鎖骨骨折 ― 小胸筋
小胸筋は烏口突起に付着し鎖骨下方に位置、骨折部に近接しうる(正しい組合せ)
✗ 2. 正しい
橈骨遠位端骨折 ― 方形回内筋
方形回内筋は遠位橈尺骨掌側にあり損傷しうる(正しい組合せ)
✗ 3. 正しい
上腕骨外科頸骨折 ― 棘上筋
棘上筋腱は大結節付近を走り外科頸に近接(正しい組合せ)
✗ 4. 正しい
上腕骨骨幹部骨折 ― 烏口腕筋
烏口腕筋は上腕骨中央内側に停止し骨幹部に近接(正しい組合せ)
✓ 5. 誤り
橈尺骨骨幹部骨折 ― 第2背側骨間筋
背側骨間筋は手の中手骨間の固有筋で前腕骨幹部と離れ損傷しない(誤り=正答)
ポイント
  • 背側骨間筋は手内在筋(中手骨間)
  • 前腕骨幹部骨折とは部位が離れる
  • 方形回内筋は遠位橈骨掌側で遠位端骨折に近接
比較表
骨折部位と近接する筋
骨折近接筋妥当性
橈骨遠位端方形回内筋妥当
上腕骨外科頸棘上筋(腱板)妥当
上腕骨骨幹部烏口腕筋妥当
橈尺骨骨幹部第2背側骨間筋(手内在筋)不適(離れている)
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