学習トップ理由で解く 作業療法士第11章 ▸ 一般 / QO55P025

理由で解く 作業療法士

QO55P025 作業療法評価学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問25
問題
嚥下造影検査と比べて嚥下内視鏡検査が適しているのはどれか。
選択肢
1 誤嚥の評価
2 嚥下反射の評価
3 食道機能の評価
4 声帯運動の評価
5 咀嚼機能の評価
解答
正解4(声帯運動の評価)
解説

VE(内視鏡)は咽頭・喉頭を直接カラーで観察でき、声帯運動や咽頭残留・喉頭侵入の観察に優れる。X線被曝もない。

嚥下内視鏡検査(VE)は経鼻ファイバーで咽頭・喉頭を直接可視化する検査で、声帯の内転・外転運動や喉頭・咽頭の粘膜、唾液や食物の残留・喉頭侵入を実際の色調で観察できる。一方、嚥下造影検査(VF)はX線透視で口腔・咽頭・食道を通過する食塊の動態や食道機能、嚥下反射のタイミング、咀嚼中の口腔動態を評価できるが、声帯そのものの運動を直接カラー観察することはできない。したがってVFに対しVEが特に優れるのは『声帯運動の評価』である。VEは食道内は観察できず、嚥下の瞬間(嚥下反射時)はホワイトアウトで見えにくい欠点もある。

✗ 1. 誤り
誤嚥の評価
誤嚥の瞬間はVFの方が動態を追える(VEは嚥下時ホワイトアウト)(VEが優れるとはいえない)
✗ 2. 誤り
嚥下反射の評価
反射のタイミングはVFで時間的に評価しやすい
✗ 3. 誤り
食道機能の評価
食道はVEでは観察できずVFが適する
✓ 4. 正しい
声帯運動の評価
VEは喉頭を直接カラー観察でき声帯運動評価に優れる
✗ 5. 誤り
咀嚼機能の評価
口腔・咀嚼の動態はVFの側面像で評価する
ポイント
  • VE=咽頭喉頭を直接カラー観察・被曝なし
  • 声帯運動・咽頭残留の評価はVEが優れる
  • 食道機能・嚥下反射の時相はVFが優れる
比較表
VF(造影)とVE(内視鏡)の得意領域
評価項目VFVE
声帯運動
咽頭残留
食道機能×
嚥下反射の時相△(ホワイトアウト)
被曝ありなし
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