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理由で解く 作業療法士

QO55P013 作業療法治療学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問13
問題
46歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅴ、手指Ⅴ、下肢Ⅴ。発症後7か月が経過し、認知機能はMMSEが24点、軽度の注意障害を認めている。既に退院し、父母と同居している。発症前は内装業に従事していたが、同職での復職が困難であることから、就労移行支援による雇用を目指している。作業療法士が患者に実施する内容で正しいのはどれか。
選択肢
1 就労準備は課題がなくなるまで続ける。
2 雇用されたら支援が終了となる。
3 実際の場面での職業評価を行う。
4 雇用条件通りの就業を目指す。
5 通勤は付き添いを前提とする。
解答
正解3(実際の場面での職業評価を行う。)
解説

就労支援では机上評価だけでなく、実際の作業・職場場面での職業評価(現実的な遂行能力・耐久性・対人面の評価)が重要。残存能力に合わせた現実的目標設定を行う。

本例はBrunnstromV程度で上下肢に随意性が残るが、軽度の注意障害を伴い、内装業への復職は困難で職種転換を要する状況である。就労移行支援では、その人の実際の作業遂行能力・集中の持続・対人関係を把握するため、模擬的・実地の作業場面での職業評価が不可欠である。『課題がなくなるまで』『雇用条件通り』といった非現実的・過剰な基準は障害特性に合わず、就労定着支援など雇用後の継続支援も想定される。したがって実場面での職業評価を行うことが最も適切である。

✗ 1. 誤り
就労準備は課題がなくなるまで続ける。
障害は残存するため課題ゼロを条件とするのは非現実的で不適(誤)。
✗ 2. 誤り
雇用されたら支援が終了となる。
就労定着支援など雇用後も継続的支援が必要(誤)。
✓ 3. 正しい
実際の場面での職業評価を行う。
現実的な遂行能力・耐久性・対人面を把握でき適切(正)。
✗ 4. 誤り
雇用条件通りの就業を目指す。
障害特性に応じた合理的配慮・段階的目標が必要で、条件固定は不適(誤)。
✗ 5. 誤り
通勤は付き添いを前提とする。
自立可能な範囲を評価せず前提化するのは過剰で不適(誤)。
ポイント
  • 就労支援は実場面での職業評価が核心
  • 残存機能・注意障害に合わせた現実的目標設定
  • 雇用後も就労定着支援で継続フォロー
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