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理由で解く 作業療法士

QO55P002 作業療法評価学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午後 問2
問題
42歳の女性。左の末梢性顔面神経麻痺と診断された。味覚の異常を訴えている。舌の異常部位を網かけにした図を示す。症状がみられる部位として正しいのはどれか。
図
選択肢
1 A
2 B
3 C
4 D
5 E
解答
正解3(C)
解説

顔面神経(鼓索神経)は舌前2/3の味覚を担うため、左末梢性顔面神経麻痺では患側(左)の舌前2/3に味覚障害が現れる。

顔面神経は鼓索神経を介して舌の前2/3の味覚を伝える(後1/3は舌咽神経支配)。左末梢性顔面神経麻痺では、患側である左側の舌前2/3で味覚障害が生じる。本図は各図の左に「右」と付され、被検者を正面から見た向き(画像の左=患者の右、画像の右=患者の左)で描かれている。したがって患者の左側は画像の右半分、前2/3は舌尖側(各図の下方)にあたる。この「画像右半分の前方2/3」を網かけしているのはCである。Aは患者左でも後方1/3(舌咽神経領域)、Bは後方1/3まで含み範囲過大、Dは健側(患者右)、Eは両側性であり、いずれも顔面神経麻痺の一側性・前2/3という条件に合わない。よって正答はC。

✗ 1. 誤り
A
A(患者左の後方1/3):舌後方1/3の味覚は舌咽神経支配であり、顔面神経麻痺の症状部位ではない
✗ 2. 誤り
B
B(患者左側の全長):後方1/3は舌咽神経支配のため、顔面神経麻痺の障害範囲としては広すぎる
✓ 3. 正しい
C
C(患者左側の前2/3):顔面神経(鼓索神経)が支配する舌前2/3の味覚領域で、かつ患側(左)に一致。左末梢性顔面神経麻痺の味覚障害部位として正しい
✗ 4. 誤り
D
D(患者右側の全長):健側であり症状は出ない。側も範囲も誤り
✗ 5. 誤り
E
E(両側の前2/3):一側性の顔面神経麻痺と一致せず両側性は誤り
ポイント
  • 舌前2/3の味覚=顔面神経(鼓索神経)
  • 舌後1/3の味覚=舌咽神経
  • 左顔面神経麻痺→左舌前2/3の味覚障害
  • 顔面神経は味覚・表情筋・分泌・アブミ骨筋を支配
比較表
舌の感覚・味覚の神経支配
部位味覚一般体性感覚
舌前2/3顔面神経(鼓索神経)三叉神経(舌神経)
舌後1/3舌咽神経舌咽神経
舌根・喉頭蓋迷走神経迷走神経
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