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理由で解く 作業療法士

QO55A042 作業療法治療学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午前 問42
問題
運動機能の特異的発達障害をもつ児について誤っているのはどれか。
選択肢
1 チック症状を伴う。
2 ボタンかけが苦手である。
3 ボール遊びが苦手である。
4 感覚統合訓練が有効である。
5 特定の技能を直接的に教えることが有効である。
解答
正解1(チック症状を伴う。)
解説

運動機能の特異的発達障害(発達性協調運動障害・DCD)は協調運動の拙劣が中核で、チックは必須の随伴症状ではない。

運動機能の特異的発達障害は発達性協調運動障害(DCD)に相当し、知的水準に見合わず協調的な運動が拙劣な状態をいう。微細運動(ボタンかけ・箸・書字)と粗大運動(ボール遊び・縄跳び・自転車)の両面で不器用さが目立つ。介入では感覚統合療法や、目標とする技能を課題志向で直接練習・指導するアプローチ(CO-OPなど)が有効。チックはトゥレット症などの別カテゴリーの症状であり、DCDに必ず伴うものではない。

✓ 1. 誤り
チック症状を伴う。
チックは別の障害の症状で、DCDに必発ではない(誤=これが正解)
✗ 2. 正しい
ボタンかけが苦手である。
微細運動の協調が拙劣で苦手となる(正しい記述)
✗ 3. 正しい
ボール遊びが苦手である。
粗大運動・眼と手の協調が拙劣で苦手となる(正しい記述)
✗ 4. 正しい
感覚統合訓練が有効である。
感覚統合的アプローチは代表的な介入法(正しい記述)
✗ 5. 正しい
特定の技能を直接的に教えることが有効である。
課題志向型で目標技能を直接指導する方法が有効(正しい記述)
ポイント
  • 運動機能の特異的発達障害=発達性協調運動障害(DCD)
  • 微細・粗大運動の協調の拙劣が中核症状
  • チックはDCDの必須随伴症状ではない
  • 感覚統合療法・課題志向型の直接指導が有効
比較表
発達性協調運動障害(DCD)の特徴
項目内容
中核症状協調運動の拙劣(不器用)
微細運動ボタン・箸・書字が苦手
粗大運動ボール遊び・縄跳び・自転車が苦手
有効な介入感覚統合療法、課題志向型の技能指導
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