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理由で解く 作業療法士

QO55A030 作業療法評価学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午前 問30
問題
脊髄損傷患者において、仙髄領域の評価でASIAの評価表に含まれているのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 肛門括約筋の随意収縮
2 仙髄領域の感覚
3 球海綿体反射
4 肛門の緊張
5 肛門反射
解答
正解1(肛門括約筋の随意収縮)、2(仙髄領域の感覚)
解説

ASIAでは仙髄機能温存の判定に、肛門括約筋の随意収縮(DAP)と最下位仙髄(S4-5)の感覚が用いられる。

ASIA/ISNCSCIでは損傷の完全・不全(AIS)判定に仙髄温存(sacral sparing)を評価する。評価表に含まれる仙髄項目は、(1)肛門括約筋の随意収縮(Voluntary Anal Contraction、随意運動の温存を示す)と、(2)最下位仙髄領域S4-5の感覚(軽触覚・痛覚)である。加えて肛門深部圧覚(DAP)も感覚温存の指標となる。いずれかが温存されていれば不全損傷と判定される。球海綿体反射や肛門反射は脊髄ショックの評価などに使う反射で、ASIAの神経学的分類スコアそのものには含まれない。

✓ 1. 正しい
肛門括約筋の随意収縮
随意運動の仙髄温存を示すASIAの評価項目
✓ 2. 正しい
仙髄領域の感覚
S4-5の軽触覚・痛覚で感覚温存を評価するASIAの項目
✗ 3. 誤り
球海綿体反射
脊髄ショックの離脱判定などに用いる反射で、ASIAスコアには含まれない
✗ 4. 誤り
肛門の緊張
安静時の括約筋緊張であり、判定に用いるのは随意収縮
✗ 5. 誤り
肛門反射
反射性収縮で、ASIAの神経学的分類項目ではない
ポイント
  • 仙髄温存=完全/不全の判定基準
  • 随意項目:肛門括約筋の随意収縮(VAC)
  • 感覚項目:S4-5感覚・肛門深部圧覚(DAP)
  • 球海綿体反射・肛門反射はASIAスコア外
比較表
ASIAの仙髄温存評価
項目内容
肛門括約筋随意収縮(VAC)運動温存の指標
S4-5感覚軽触覚・痛覚
肛門深部圧覚(DAP)感覚温存の指標
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