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理由で解く 作業療法士

QO55A026 作業療法評価学

出典:第55回作業療法士国家試験(2020)午前 問26
問題
びまん性軸索損傷の患者で正しいのはどれか。
選択肢
1 運動失調は呈さない。
2 認知障害の回復は良好である。
3 四肢、体幹の外傷の合併は少ない。
4 四肢、体幹の関節拘縮を生じやすい。
5 社会的行動異常が生活上において問題となる。
解答
正解5(社会的行動異常が生活上において問題となる。)
解説

びまん性軸索損傷では高次脳機能障害が中核で、社会的行動異常(脱抑制・易怒性など)が生活上の大きな問題となる。

びまん性軸索損傷(DAI)は交通事故など高エネルギー外傷の回転加速度により、広範な白質の軸索が剪断・断裂して生じる。びまん性の損傷のため記憶・注意・遂行機能などの認知障害と、脱抑制・易怒性・意欲低下などの社会的行動異常(前頭葉症状)が中核症状となり、これらが復職や対人関係など生活・社会参加上の大きな問題となる。小脳・脳幹路も損傷され運動失調を呈しうる。認知障害の回復は一般に遷延しやすい。

✗ 1. 誤り
運動失調は呈さない。
脳幹・小脳路の損傷で運動失調を呈しうる
✗ 2. 誤り
認知障害の回復は良好である。
びまん性損傷で認知障害は遷延・残存しやすい
✗ 3. 誤り
四肢、体幹の外傷の合併は少ない。
高エネルギー外傷が多く、四肢・体幹外傷を合併しやすい
✗ 4. 誤り
四肢、体幹の関節拘縮を生じやすい。
意識障害・臥床が長引けば拘縮リスクはあるがDAIに特異的な中核ではない
✓ 5. 正しい
社会的行動異常が生活上において問題となる。
脱抑制・易怒性など前頭葉症状が生活・社会参加の障害となる
ポイント
  • DAI=白質軸索の剪断損傷(回転加速度外傷)
  • 中核は認知障害と社会的行動異常
  • 運動失調も呈しうる
  • 認知障害の回復は遷延しやすい
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