学習トップ / 理由で解く 作業療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QO54P017
理由で解く 作業療法士
前交通動脈瘤破裂後は健忘症候群が生じやすい。近時記憶障害の評価にはWMS-Ⅲ(記憶検査)と、全般的認知機能のスクリーニングとしてMMSEが適切。
前交通動脈は前脳基底部・脳弓など記憶回路に近く、その動脈瘤破裂・術後には前脳基底部健忘(近時記憶障害・作話・見当識障害)が生じやすい。本例は言語・身体機能や身辺ADLは保たれる一方、「新しいことが覚えられない」=前向性の近時記憶障害が前景にある。したがって記憶を系統的に評価するWMS-Ⅲ(ウェクスラー記憶検査)が最適で、あわせて全般的認知機能を把握するスクリーニングとしてMMSEを選ぶ。BITは半側空間無視、SLTAは失語症、VPTAは視空間・視覚認知障害の検査で、本例の主症状(記憶障害)には合致しないため誤り。
| 検査 | 評価対象 |
|---|---|
| WMS-III | 記憶(言語性・視覚性) |
| MMSE | 全般的認知機能スクリーニング |
| BIT | 半側空間無視 |
| SLTA | 失語症 |
| VPTA | 視空間・視覚認知 |
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