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理由で解く 作業療法士

QO54A067 生理学

出典:第54回作業療法士国家試験(2019)午前 問67
問題
摂食嚥下の咽頭期に生じる現象で正しいのはどれか。
選択肢
1 吸気
2 咀嚼
3 喉頭蓋反転
4 鼻咽腔開放
5 輪状咽頭筋収縮
解答
正解3(喉頭蓋反転)
解説

咽頭期では喉頭が挙上し喉頭蓋が反転して気道を閉鎖する(誤嚥防止)。呼吸は一時停止する。

咽頭期は食塊が咽頭から食道入口部へ送り込まれる嚥下反射の相で、気道防御が最重要となる。喉頭挙上に伴い喉頭蓋が後方へ反転して喉頭口を閉じ、声門も閉鎖して食塊の気道侵入(誤嚥)を防ぐため3が正しい。同時に軟口蓋挙上により鼻咽腔は閉鎖し、輪状咽頭筋(上部食道括約筋)は弛緩して食道入口部が開く。嚥下中は呼吸が反射的に停止(嚥下性無呼吸)し、咀嚼は口腔準備期の現象である。

✗ 1. 誤り
吸気
嚥下反射中は呼吸が反射的に停止する(嚥下性無呼吸)。吸気は起こらない
✗ 2. 誤り
咀嚼
食塊形成のための咀嚼は口腔準備期の現象。咽頭期ではない
✓ 3. 正しい
喉頭蓋反転
喉頭挙上に伴い喉頭蓋が反転して喉頭口を閉じ、気道を防御する
✗ 4. 誤り
鼻咽腔開放
軟口蓋が挙上して鼻咽腔は閉鎖する。開放すると鼻腔逆流を招く
✗ 5. 誤り
輪状咽頭筋収縮
輪状咽頭筋(上部食道括約筋)は弛緩して食道入口部を開く。収縮ではない
ポイント
  • 咽頭期=気道防御(喉頭挙上・喉頭蓋反転・声門閉鎖)
  • 軟口蓋挙上で鼻咽腔閉鎖、輪状咽頭筋は弛緩
  • 嚥下中は呼吸停止(嚥下性無呼吸)
比較表
摂食嚥下の5期と主な現象
主な現象
先行期食物の認知・取り込み判断
準備期咀嚼・食塊形成
口腔期食塊を咽頭へ送る(舌の運動)
咽頭期嚥下反射:喉頭蓋反転・鼻咽腔閉鎖・輪状咽頭筋弛緩・呼吸停止
食道期蠕動運動で胃へ移送
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